アコギを欲する男、アコギを運ぶ女。
アコギを欲する男、アコギを運ぶ女。
ある日「アコギを弾いてみたい。」と言い出した旦那さま。
エレキの方は趣味でずっと弾いていたのですが、アコギにも興味をもったようです。
言い出したらとりあえず自分が納得するまで止まらない性分。
放置しておくと勝手に購入しそうな勢いだったので急遽、私のアコギを実家から運んできました。
とりあえず今はそれを弾いてくれています。もちろんアコギも赤です。そこは揺るがない。笑
アコギ。正式名称アコースティックギター。
初めてアコギを触ったのは14歳のとき。母方の祖父が街中にある小さな楽器屋さんで買ってくれました。
当時、音楽の授業でギターを習っていてある程度コードは押さえられたのですが…。
14歳の女の子の手にはアコギのネックが太すぎてFとBのコードが上手く押さえられない…。
練習しましたが、納得のいく音が出せないままでした。
当時、世の中はバンドブーム。休み時間になると、教室のうしろで男子たちがアコギをかき鳴らしているようなクラスでした。教わったけど、やっぱりキレイな音は出せませんでした。
あれから数十年。
久々に実家でアコギを引っ張り出していると祖父がやってきました。
「懐かしいな、これ。一緒に買いに行ったな~。」と一言。最近、高齢で忘れっぽくなっていますが、孫と買いに行ったアコギは覚えていたようです。
祖父と街中へ行くときは必ずバス移動。お昼は必ず蕎麦。たまにデパ地下で和菓子を買って帰る、というようにパターンが決まっていました。
育ち盛りだった弟は、てんこ盛り盛りのご飯を欲するお年頃。ギターに興味はあったけど「じいちゃんと行くと、蕎麦ばっかりだからイヤ。」とついて来なかった。笑
最初にアコギが欲しいって言ったとき「お母さんがダメって言っても、じいちゃんが買ってやる。」とニコニコしていました。結果、母親には反対されなかったけど、じいちゃんは孫に甘々です。今も昔も。
そんなわけで思い出のアコギが無事、我が家に引っ越してきました。
しかし、大人になっても相変わらずFとBは上手く押さえられません…。
気が向いたら練習しようかな。