不気味の谷。
何だかムーミン谷にありそうな地名ですね。
「不気味の谷」を最初に提唱したのはロボット工学の第一人者でもある森政弘さんという方。見た目はとても可愛らしいおじいちゃんだけど、ロボットの話になるとムツゴロウさんみたいに目が輝くところが好感度高い。そして仏教にも詳しい。
ロボット工学はまったくの専門外ですが…
「不気味の谷」は「ロボットに対してある一定のレベルまでは好意を持って接することができるのに、人間に近づきすぎてほぼ忠実なレベルまで精巧に再現されると逆に嫌悪感を感じる」という現象だそうで。
ロボットに対して「あれ?なんかちょっと違和感…」と感じ始めるポイントが不気味の谷の始まり。そこからリアルロボに対しての好感度が下がり、グラフの数値も下へ。
そのあとロボットの見た目が人間と見分けがつかないレベルまでいくと再びロボットに対する好意的な感情が高まり、グラフの数値も上昇。
好感度が下がって、再び上がるからグラフはそれに沿って緩やかなU字を描く。それが谷っぽく見えることが「不気味の谷」と表現される所以。ほほぅ。
例えばペッパー君。如何にもロボットって佇まいだし、喋りも機械的。人間側も「これは人間とは別物。可愛い」って思える人が多いんだって。
これが逆にリアルすぎると「なんか怖っ…」ってなっちゃうみたい。人間の認識って不思議。
ロボットじゃないけど絵画を見ている時、写真とほぼ変わらないリアルな人間の肖像画とかを見てると「似すぎて不気味…」と感じる感覚に似ているのかな。「床の間の市松人形がなんかこっち見てる!」っていう不気味さはコレとは別物でしょうか。
遠くない未来に不気味の谷を越えた超超超イイ感じのリアル人間ロボが登場するのかな。
なんだかすごい世界になりそうな予感。
テクノロジーザス!!