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政宗緑化計画。
仙台は「杜の都」と呼ばれています。
我が子に「なんで?」と聞かれたとき、上手く答えられなかったので調べてみました。
ちなみに意味としては
「森」は自然にできた樹木が密集している場所のこと。
「杜」は神社などの神域近くの木々のこと。
仙台藩祖といえば、かの有名な伊達政宗公。
政宗が居城を仙台に移し、城や城下の整備を始めたのは1601年。
当時、城の周りには何もなくススキやヨシが生い茂る原っぱだったそうな。
そこで政宗は家臣たちに
飢餓に備えて栗、梅、柿などの実のなる木をはじめ竹、杉を屋敷内の敷地に植えるよう指示しました。
さらに武家屋敷だけでなく神社仏閣にも同様の指示を出しました。
こうしてできた屋敷林とお寺や神社の林、そして広瀬川の河畔や青葉山の緑。
政宗緑化計画は見事に大成功。
政宗の一声で
美しい緑に囲まれた杜の都・仙台の土台が出来上がったわけです。
しかし
1945年7月10日の仙台空襲で焼失。
戦後、再び整備され政宗の時代と同じように緑がたくさん植えられていきました。
杜の都は仙台に住む人々の手によって育てられ、守られてきた歴史があるんですね。深い。
仙台は
山などに自然に生えている樹木や草花を指す「森」ではなく
そこに暮らす人々が協力し合い、長い年月をかけて育ててきた豊かな緑の「杜」
「杜」は自然の草木ではなく
そこに住む人々が手をかけ育ててきた豊かな緑を指すんだとか。
政宗の時代から人々が大切に守ってきた豊かな緑。
時代は変わり、政宗の時代には無かった高層ビルや大きな建物が並ぶ街並み。
整備された道路。
馬ではなく車が往来する駅前通り。
見上げるとそこには緑の並木。
政宗も同じ景色を見ていたのかな、とか思うと感慨深い。