酔うて仙境に入るが如し。
私の母が、旦那さまの誕生日に日本酒をプレゼントしてくれました。
義母からのプレゼントに喜ぶ旦那さま。良かった。良かった。
岩手の陸前高田にある「酔仙酒造」の「酔仙」というお酒です。
お酒は好きだけど、なぜか日本酒だけは全く飲めない私の母。
どれが良いのか分からないと言われ、酒屋に同行した次第です。
酒屋にて仙人の絵が描いてある日本酒を発見。もうこのジャケで即買い決定でしょう。
ナニコレ、カッコイイ。
その昔、都内の怪しいレコード店でジャケ買いしてた頃を彷彿とさせる。笑
「酔仙酒造」
初めてその名を聞きました。知識不足ですみません。
以前は「気仙酒造」という名前だったそうで。
地酒蔵ということで当時は「気仙」とい銘柄の日本酒を販売していました。
岩手出身の佐藤華岳斎という画家はこの「気仙」をこよなく愛していたそうで。
当時の社長とも親交が深く「酔うて仙境に入るが如し」という言葉を送るほどお気に入りだったとか。
その言葉をきっかけに社名を「気仙酒造」から「酔仙酒造」へ。
商品名も「気仙」から「酔仙」へ。
陸前高田は東日本大震災で大きな被害を受けた地域です。
海岸から2キロに位置していた「酔仙酒造」も被災。
全ての建物が壊滅・流出したそうです。
一時は「もうおしまいだ…」と諦めかけたのですが、社長の一声で復興を決意。
悲しみを乗り越え、強い思いで再び立ち上がった根性ある酒造さんです。
数ある日本酒の中から「酔仙」に出会えたのも何かの縁。
しばらく飾っておくそうなので、我が家の日本酒コーナーには現在、仙人様が鎮座しております。
ありがたや。
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