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マリブコークは色褪せない。

20代から通ってきたバーが今月末で閉店することになりました。
隠れ家的なお店で、カウンター席の1番端っこが私の指定席でした。

1杯目は決まって「マリブコーク」
席に座ると店員さんが「いつもの?」って聞いてくれて。
「はい」って答えると、スーッとマリブコークが出てくるほどに通いました。笑

オーナーやバイトの子もフレンドリーで、1人で通っても全然怖くない。
結婚して、子どもが産まれると夜はなかなか出かけられなくなって
前のように通うことは難しくなったけど時々、飲みに行きました。

閉店の連絡が来たのは今月初め。
「突然ですが、お店閉めることにしました」って。

突然すぎるよ。
ビックリして、お店に突撃。

オーナーは他にも飲食店を経営しているんだけど
人手不足で回らなくなったことが閉店の理由らしい。

「ミーアは通ってくれたよねぇ~。うちが開店して間もない頃から来てくれてたもんね。」って。
ちょっと泣きそうになった。その一瞬で、思い出が走馬灯のように駆け巡った。

飲食業から完全撤退するわけじゃないし、系列店は今後も継続するからそこに行けば会えるんだけどさ。
通いつめた思い出いっぱいのバーが閉まるって、やっぱり悲しいよ。

このお店ではいろいろな出会いがありました。
スノボの先生、新車を買うときにいろいろ手伝ってくれた車屋さん、干支が言えないお姉様、エジプトに1人旅しちゃうワイルドな女の子。
バイト同士で付き合って、結婚した子たちもいて。
オーナーの結婚式にも参加したし、私の結婚式にも来てもらった。

あの時代、カウンターに座った人は問答無用でみんな友だちだったなぁ。笑
楽しくお酒飲んで、お喋りして、盛り上がって「じゃ、また!」って別れたあと「あ!名前聞いてなかった!」ってことも多かった。笑

オーナーは今も昔も飄々としてて。
こういう大事なことをサラッと決めてしまう人。
閉店の理由は人手不足だけじゃないと思う。
コロナ禍で起きた人々の生活の変化。大打撃だよね。

でも、つらい時でも飄々としてる。
そんな感じの人だから落ち着いたころに
またしれっとバーを復活させるんじゃないかと期待してる。

集った場所は無くなってしまうけど、思い出のマリブコークはいつまでも色褪せないのです。

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