このロゴが目に入らぬか!
大手文房具メーカーのひとつに「三菱鉛筆株式会社」があります。
子どもの頃に愛用した方も多いのではないでしょうか。
先日、旦那さまからこの会社にまつわる驚きの事実を聞かされました。
「三菱鉛筆株式会社って三菱グループと無関係らしいよ!」
えぇぇぇぇ!?知らなかった。
あのロゴ、そして三菱という名前。
どう考えても三菱グループの関連企業では!?って思うよね。
三菱鉛筆株式会社が明治20年に「眞崎鉛筆製造所」として創業したのに対し、三菱グループの前身は土佐藩が経営していた「九十九商会」です。
そして、あのスリーダイヤのロゴ。
三菱鉛筆株式会社は1901年に「逓信省(現・総務省)御用品」として採用された同社の「局用鉛筆」に由来しているとか。
「局用鉛筆」には一号・二号・三号という3種類の芯の濃さがあったそうで。
さらに同社の創業者・眞崎家の家紋である「三鱗(みつうろこ)」を組み合わせて図案化した結果、あのロゴに至ったわけです。
一方で三菱グループは
旧三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎が経営していた九十九商会の商船の旗に使われていた「三角菱」の図柄が由来しているとか。
ちなみにロゴの商標登録は
眞崎鉛筆製造所が明治36年。
三菱グループが明治46年。
資本関係は無く、正真正銘の無関係。
しかし
お互いに超有名企業なので同グループだと勘違いされることは多いそうな。
両者間で重複する事業分野もないため
お互いに同じマークを使用することに合意しているとか。
当時は商標権などの権利に対するルールも現代と比べて細かくなかっただろうし。
不思議な話もあるもんだねぇ。
絶対、関連企業だと思ってたよ。
お勉強になりやした。