凶暴な純愛。
映画「レオン」を観ました。1994年の作品ですか。もうそんなに経ちますか。
時が過ぎても色褪せぬ名作として語られている「レオン」
実は観たことなくて。
…というのも、殺し屋とかマフィア系の話があまり得意ではなくて。
でも、これはいつか観てみたいと思っていたのです。
凄腕の殺し屋レオンと孤独な少女マチルダ。
マチルダは麻薬密売に関与していた父の失態で家族全員を殺されてしまいます。彼女自身は外出していて無事でしたが、そのまま家に戻ると自分の命も危険だと悟り、同じアパートに住むレオンに助けを求めたのでした。
レオンは戸惑いつつも彼女を受け入れます。
彼の仕事が殺し屋だと分かるとマチルダは「私も殺し屋になりたい」とレオンに懇願します。
家族から虐待を受けていたマチルダ。彼女が唯一、心を許していた4歳の弟も犠牲になったことが許せなかったのです。彼女の目的は弟の復讐でした。
愛を知らない孤独な2人の奇妙な同居生活が始まります。
結構なおじさんなのにジャン・レノの表情や言葉、行動がとても可愛らしい。
誰かと行動を共にすることに慣れてないから、レオンの振る舞いがぎこちなくて、挙動不審。そこがまた魅力。冷酷な殺し屋から徐々に人間らしさを取り戻す姿もまた良き。
そしてマチルダを演じるナタリー・ポートマンが可愛い。撮影当時、彼女は13歳。
可愛らしさに見え隠れする力強さや色気。恐ろしい13歳です。
「見た目は子ども。頭脳は大人」どこかのアニメのような表現がピッタリのマチルダ。
そのギャップにやられました…。
映画が終わるころには、すっかりマチルダの虜。
とにかくナタリー・ポートマンが可愛い。
この2人の不器用で複雑な、友情とも愛情とも言えない不思議な関係。
まだ観たことない方は是非。
完全版にはいろいろな事情でカットされた22分間も収録されています。
この映画を観て、なぜか川本真琴さんの「1/2」を思い出しました。
勝手な解釈ですが、歌詞とマチルダの心境が似ている気がして。
唇と唇 瞳と瞳と 手と手
神様は何も禁止なんかしてない 愛してる愛してる愛してる
あたしまだ懲りてない 大人じゃわかんない
苦しくて せつなくて 見せたくてパンクしちゃう
レオンへの愛は破裂しそうな程。精神は大人っぽいのにどこかキラキラしてて初々しい。
「あたしまだ懲りてない」という歌詞もマチルダっぽい。
最後に、この映画でとてつもない色気と渋さを醸し出しているゲイリー・オールドマンに拍手。