おかえし。
何かを頂いたら、その相手に「おかえし」することって、ありますねぇ。
福音館書店から面白い本が出ていました。
その名も「おかえし」
図書室から借りてきた本なんだけど、
司書さんに「この本、面白いですよ。私も大好きなんです。」って言われて。
「どんな話なんだろう…?」って
我が子と楽しみにしながら帰宅しました。
あらすじはこんな感じ。
ある日、タヌキの家の隣にキツネが引っ越してきます。
キツネの奥さんは引っ越しの挨拶に、と
カゴいっぱいのイチゴをタヌキの家に持って行きました。
タヌキの奥さんは喜んでイチゴを受けとると、
おかえしに、と筍をキツネの家に持って行きました。
そこでキツネの奥さんは、
おかえしのおかえしに、と花と花瓶を持ってタヌキの家へ。
タヌキの奥さんは、
おかえしのおかえしのおかえしに、と家の中から何か探してキツネの家へ。
すると、またキツネの奥さんがおかえしを持ってきます。
タヌキの奥さんも、またおかえしを持ってきます。
そうしてお互いが何度も何度も
おかえしを繰り返しているうちに
家じゅうのものがそっくり入れ替わり、
最後には…そんなものまで!!
…という展開です。
簡単にいえば、
タヌキとキツネの奥さんの「おかえし合戦」
「これ、つまらないものですが…」
「まぁまぁ、この度は素敵な物を頂きまして…」
…という大人のやりとり。
子どもから見たら不思議ですよね。笑
絵本の着眼点ってオモシロイ。
キツネとタヌキの奥さんは、
「おかえしのおかえしのおかえしの…」と言いながら
何回もお互いの家を行ったり来たり。
我が子は笑いながら読んでいました。
私の個人的な見解ですが、
福音館書店ってオモシロイ絵本が多い印象。
なんというか…クセ強めというか。
そうきたか!!というか。
スタンダードな作品も出しつつ、攻めの姿勢を忘れない福音館書店が好きです。