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歯茎が腫れて気持ちも落ち込んだ話

4歳のお姉ちゃんが幼稚園からもらってきた風邪をひき、それが私と2歳の妹まで回ってくるのはいつもの事です。

子供が病気になると看病するにも気力と体力を使うし、さらに今回は私だけが熱を出して最悪の状態になったのです。
幸い熱は1日で下がったのですが、その後いつもの風邪にはないことが起こりました。

歯茎が腫れてジンジンする。

歯ブラシを当ててしっかり磨いてみると痛いし、血が出る。

なにこれ?歯周病?虫歯による歯茎の腫れ?不安になったらまず手元にあるものでググる。いい世の中になりました。

「歯茎の腫れは歯周病か虫歯。早く歯医者に行こう」

わかっていた。早く歯医者に行けばいいのはわかっていた。
今日は土曜の午後。もうすでに歯医者は診療時間を終えています。そして土、日、月と三連休。予約は火曜日に取ったとしても見てもらえるのは予定もあるので早くて木曜日か…。

まずは様子を見よう。そう思い食後の歯磨きは念入りにやることにしました。血が出ても構わず磨くことが大事、とあったのでしっかり磨きました。磨くと痛いです。

翌日の日曜日。常に腫れている感じが気になり、ジンジンする痛みがありました。そんな中でもできることはフロスとブラッシングのみ。ちょうどフロスもなくなったので買いに行き、ついでに歯ブラシも新しいのにしました。

月曜日。磨いて血を出したせいか少し腫れている感じは治まってきました。磨くと血は出るし、歯茎は違和感あるのは変わりません。ドラッグストアでリステリンを買ってきたものの、お姉ちゃんに「おかあさん、なんかくさい」と言われました。それはリステリンの薬っぽいニオイです。ごめんね、と言ってしばらく口を閉じていました。

火曜日。やっと歯医者の予約を取れる日が来ました!

さっそく電話して歯茎が腫れていること、あと歯科検診の予定も半年以上すぎてたのでお願いしました。結局予約日は金曜日に。気になるところはさっさと見てもらいたい私には長い時間です。

歯茎の状態は良くなってきているものの、もしかして腫れの原因は虫歯じゃないか?こんなに症状がでるのならひどい虫歯なのでは?と思いはじめました。

そうするとどうでしょう、みるみるうち不安になり、いつもは怖くない歯医者に対しての恐怖が大きくなってきました!不思議!

でも何か食べて痛みはない、冷たいものも熱いものもしみるわけではない。自分で鏡を見て虫歯かどうかはわからなかったので、歯医者に行ってプロに見てもらわないとわからない。

そんな時は「わからないなら仕方ないな、その時まで待とう」と思えるのなら楽なのですが私は「ひどい虫歯だったらどうしよう。痛いところは親知らずだから抜歯かな…抜歯するなら大変だな…」と悲観的な想像をしてそれに対してどう対応するかを調べ始めるめんどくさいタイプなのです。

ひたすら手元にあるものググる。すぐ調べられるので暇ができるとずーっと調べてしまう。不安を解消するために調べる、でも調べたところで解消はしない。おかげで歯茎にいい歯磨き粉やいいブラッシング方法の情報が得られました。そんなことがわかっても不安は消えません。

水曜日、朝は違和感もほどんどなかった歯茎が夕方に疲れとともにムズムズしてきました。これは歯が生えてくるのでは?と思うほどの違和感。なんとか子供たちを寝かしつけて、その後帰宅した夫に「朝は大丈夫だったけど、夕方から歯茎がムズムズしてひどい」と言うと

「気のせいです。朝大丈夫なら明日の朝には大丈夫になってる」

メンタルが強い返答でした。思い込みで落ち込んでいる私に「歯医者に見てもらわないとわからないんだから悩むだけ無駄」とバッサリ切り捨てました。いや正しいのですがそう聞いても切り替えられないのがネガティブ側に寄っている人間です。

その日はハンカチを噛みながら寝ました。ムズムズするのは治まらないのでハンカチを噛んで紛らわします。

木曜日、明日はやっと歯医者の予約日!と心が軽くなるかと思いきや、なぜか緊張状態に。今までは歯医者に行くのは全く怖くなかったのになぜか今回は恐怖を感じます。

これは私が不安なことがあった時に毎回なる事で、ネガティブな考えが止まらず緊張状態になり、体は冷えて、食欲もなくなる。ただただ不安でいっぱいになるので、不安を解消するためにずーっと調べ続けるのです。持病が発覚したときもそうでした。おかげでその情報には詳しくなります。ちなみにそんな状態でも、病院の公式サイトのコラムと口コミサイトの情報の質は違うんだぞ。と考えながら見ています。

しかし子供がいるため幼稚園の送り迎えや、まだ幼稚園に行けない妹の育児にやらなきゃいけない家事がたくさんあるのでぼんやりもしてられず、食欲がなくても食べ、しっかり歯磨きをし、歯茎の違和感を気にしつつもやることをやっていました。

金曜日、やっと予約日です。当日になれば安心するだろう!と思った私の予想は外れ朝から緊張状態です。どうして。

何度もトイレに行くほどの緊張状態。ああ、よくマンガやドラマで緊張するとトイレに何度も行くのは本当なんだなあ。と思いながら飲んでもないのにトイレに行ったり来たりでした。

歯医者について、診察券を出して、やっと覚悟が決まる!と思ったらまだ決まらない。なんでだ、なんでなんだ自分。一緒に連れてきた妹をキッズコーナーで遊ばせて絵本を読んでいる最中もドキドキしている。そして家を出る前にも行ったのにトイレへ行く。

名前を呼ばれて診察室に入ってやっと落ち着きました。長かった!専門家に診てもらえる、ということだけで何と心強いことか。

そして歯科衛生士さんに実際見てもらったら

「うーん、見た目はそんな(虫歯)感じじゃないですけどね。磨くと血が出て痛むのは歯周病の典型的な症状ですね」

歯磨き粉のCMでよく聞く歯周病。ついにその名を聞くことになったのか…。調べたら「一般的な歯周病は40歳前後に発症する場合が多い」ということなので30代後半ならそうなってもおかしくはないのですね。

検診とクリーニングをしてもらい、しみることも痛むこともなくあっさりと終わりました。奥歯側の歯茎が腫れているけど、全体的によく磨けていますよ。というお褒めの言葉。

「風邪をひいたり疲れていると歯茎が腫れる人多いですよ。特に女性は」

きっかけは風邪だったのかもしれない。でも親知らずのほうまできちんと磨けてなかったからそんな症状がでたのかなあ。と思いながら歯磨き指導を受けました。

虫歯はレントゲンを撮って先生に診てもらったら

「銀歯の中が怪しい、かも」

レントゲンで明らかにわかる虫歯ではないけど、虫歯っぽいという事でしょうか。銀歯は二次虫歯にもなりやすいですし、銀歯の中はレントゲンじゃないとみれないですし、正確には外してみないとわからないですよね。

「歯茎が腫れて出血しているねー。これからやると時間かかるので、次回麻酔して銀歯外しましょう!」

急ぎの要件ではなかったようです。あんなに不安になってたのは何だったのだろうか。来る前にはあんなに重かった体と気持ちは帰りの車の中ではとても軽くなっていました。

今も磨くとチクチクしますが歯茎の違和感はほとんどなく、食事も問題なく取れています。今回の違和感がなければ二次虫歯も見つからなかったことでしょう。早く見つかってよかった、そう思うことにします。次回の通院頑張ります。

これで私は少しの違和感でも「心配しすぎ」ということが証明されたのです。思い込みで痛みが増したりするのは本当なんだなあ。といういい経験をしました。でもきっとまた同じようなことがあったら同じように緊張して不安になるでしょう。

今度はこの経験を生かして緊張は少しでも軽くなればいいな。軽くなってください。頼みます。



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クミ
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