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プッチンプリンが消えた「2025年の崖問題」
今朝のこと。
うしろの方で朝の番組が流れていた。
プッチンプリンが1ヶ月以上姿を消していると言っており、それには「2025年の崖問題」が絡んでいると聞こえて、手を止めた。
2025年の崖?
なにそれ。
(プッチンプリンが消えていたなんて、ぜんぜん気付かなかったけど)
聞けば、江崎グリコでシステム障害が起きて、生産も出荷もストップしたまま1か月以上が経っていたそうだ。
このグリコのプッチンプリンは、商品として50年以上の歴史を持ち、売り上げもその歴史に勝るもので業界トップ。 2013年には世界で最も売れてるプリンとしてギネスに認定されたと語られていた。
今回、出荷がストップしているのは、プッチンプリンだけにとどまらない。
グリコ製品のうち17ブランド82商品及ぶと言う。
ざっくり紹介すると、牛乳、ヨーグルト、ゼリー 、カフェオレ、野菜ジュースその他…。
江崎グリコにとっても、かつての社長誘拐脅迫・青酸入り菓子ばらまき事件以来の大トラブルではなかろうか。いま現在、社会を騒がせている最中とはいえ、お気の毒だ。
では、そのシステム障害とは何なのか。
これがひと事ではないようなのだ。
現在、社会の隅々までITによるシステム管理が浸透していて、おかげて膨大な要件を迅速に処理してもらえている。
人手による対応では、もはや世の中は1秒でフリーズするだろう。
これほどアップデートした世の中なのに、今はさらに上に行こうという動きにあるのだ。
ここ数年の間にビッグデータやAIは急激に一般化したが、それらを活用するためには新システムが必要で、それを導入してデジタル化の波を乗り切るというのが喫緊の課題であって、これには国も対策に乗り出しているそうだ。
2025年を目安にちゃんと対応できないと、経済損失が12兆円にも上ると言っていた。(テレビだからか、損失の範囲と期間がやや不明)
それで2025年の崖問題なのだそうだ。
(日本が苦手なヤツだな)
問題の江崎グリコも、基幹システムの切り替えをやっていて、システム障害に陥ったとの事だった。
生産工場も出荷配送の物流も、システムのおかげで順調に効率よく稼働していたのに。それがダウンすると人手では何もコントロールできない。
ではいつ再開するのか。当初5月中旬だったのが今も延期されたまま。
システム障害の問題は特定できたが、その解消に時間がかかっていると言う。解消しても、テストや安全の監査をしてからでないと稼働できない。
苦しい中で江崎グリコは、6月中の出荷再開を目指すと発表したようだ。
遡ると、足かけ3か月も企業活動が停止することになる‥‥。
経過は以上だが、このような2025年の崖問題とは、ひとかどの企業であればどこでも発生する可能性アリだと推察される。
プッチンプリンから始まって、わたしたちの毎日の生活に関わる品物やサービスは数限りない。それらを受け取るための取引先たちは、2025年に向けて大丈夫なのだろうか。(システム障害おこさないでね)
たとえば家族が勤める企業や、経営する会社では、うまく対策できるのだろうか。(できずに、給料にヒビくのは御免だよ)
役所がやってることには、安心していていいのかな。(ひたすら不安)
医療機関は、インフラ管理は、防衛は…。
新システムへの移行とやらを、どこも何とか無事にやってくれるだろうか。
これまでも、✕✕年問題が持ち上がるたびに、人はそれを何度も乗り越えてここまで来たのだが、そろそろ人知の及ばぬ領域に達しているのではないのかね。
「2025年の崖問題」は、しばらく追跡の手を緩めないでいたい。
アナタが大好きなアレだって、
出荷ストップになるかも知れませんよ!