本格焼酎の未来にあるもの Vol.1~初体験に左右されるイメージ~
僕は現在、職業訓練校でWEBマーケティングを学んでいる。
下の記事で書いたのだが、僕が現在学んでいるのが、
【マーケティングレポート概論】という、
この学校で一番学びたかったキモの部分だ。
その企業を決めるときに、僕は酒造業界を選んだ。
輸出が順調に伸びている日本酒にするか、
苦戦している本格焼酎にするか。
日本酒は、海外では対抗がワインという、
僕が得意とする分野でもあったので、
ほぼ決めかけていたが、
苦戦している方が、
当然考えることは多くハードルは高い。
ので、結局ハードルが高い方を選んだ。
焼酎の国内の苦難。
細かい数字は本題から逸れるので割愛するが、
国内の焼酎の主な利用者が男性に偏っている事。
そして少し古い数字だが、2019年において、
50歳未満の焼酎の消費量は、2010年からほぼ半減している。
僕は元々、輸出に関してのレポートを重きに始めたのだが、
そもそも少量書こうと思っていた国内での認知度・購入を増やすことが優先で必須。と思い、
方針転換して焼酎の国内のレポートに変更した。
ペルソナは30歳の女性だ。
上記のデータからも読み解けるように、
現状利用数の少ない【ブルーオーシャン】だと思う、
30歳前後の女性に絞って施策を考える。
しかし、なぜ女性の30歳前後が焼酎を選ばないのか?
の本音を知りたい。
幸いにして、僕が通う職業訓練校は、
そのターゲットが沢山いる。
その人たちに本音を聞いてみた。
30歳前後の女性の本音。
まさに上の表通り。笑ってしまった。
醸造酒強し!が印象です。
まだカロリーをそんなに意識しなくて良い年ごろなこともあり、
シンプルに美味しい物へ流れるのも当然かなと。
そして特徴のない甲種焼酎を使用した、
サワー系や緑茶割などが人気であるものの、
臭いに特徴のある(乙種)本格焼酎は、
飲んだからこそ嫌い。という人もいた。
どの酒類も同じ条件だが・・・
僕の経験を少し話させて頂きたいと思う。
僕はある時期まで日本酒が苦手だった。
日本酒の初体験は居酒屋だったのだが、
いわゆる「パチもん」の日本酒、
醸造アルコール添加バリバリのものだった。
その日、初めてお酒を飲んでリバースした。
それ以来、僕は日本酒が合わない。
と思って生きてきた。が、
飲食業を生業としていたこともあって、
どうしても勉強しなければならないタイミングがあり、
日本酒と焼酎に学ぶにつれ、僕はドはまりした。
それは、純米酒だった。
純米酒の個性を学ぶと、
日本人として、とても誇らしかった。
僕は、日本酒の中でも純米酒を飲む。
という機会を得る事がなかった。
醸造アルコールが悪酔いさせるのを身を以て体験している。
悪い経験をすると、そもそも自分に合わない。
という判断をしたまま時が過ぎていく。
周りに、実はそうではないよ。
とても良いものがあるよ。と教えてくれる、
経験させてくれる人がいない限り、
その印象が変わることは無い。
ということだ。
日本酒を学ぶ必要が無ければ恐らく、
もっと遅くに、良さを知ることになったのだろうと思う。
遅くなればなるほど、
「何でもっと早く知れなかったのだろう」
と、絶対に思っていたはずだ。
その時にですら、思ったのだから。
それはきっと焼酎にも当てはまる。
実は、上記のアンケートの中で、
飲んだからこそ嫌い。という人もいた。
と書いたが、
その人が飲んだ焼酎は、
鹿児島県民が日常的に飲む、
未経験者にとっては余りにもハードルの高い、
めちゃくちゃ本格派・ド定番の物だった。
もし初体験が正反対の物だったら、
印象は180度違ったのだろうと思う。
その話を聞いたとき、
うわー、めっちゃこれ飲むと良いよって教えてあげたい!
という飲食業の性が出そうになった。(笑)
だがこれは、どの酒類にも言える。
実は前述の醸造アルコールのようなことが、
ワインにも当てはまることがある。
補糖という製法だ。
これは別の話になるので割愛するが、
割り物以外の、そのまま飲むお酒に関しては、
一番最初に何を飲んだか?
が、その後の経験に大きく影響する。
ということが、
この章で言いたかった一番の要点
だ。逆を言えば、
その人にとって一番最初の経験を、
良くすることができれば、
焼酎ファンを増やすことが出来る。
ということだ。
焼酎は糖質ゼロだが、実は知らない人も。
→長くなるので・・・つづく。