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苦手

私が耐え難い精神的苦痛を味わったのは、母の一件がトップだが、2位には「人狼ゲーム、長期村、初心者歓迎」である。
2週間ほどで行われたゲームだったが、苦痛の一言しかない。思い出しただけで胃が痛い。何度もゲロ吐いたくらい無理。
私は人狼の対面では経験があったが、文字のみのやり取りはしたことがなかった。
で、やることと言ったら掲示板で毎日二言は喋るようにと、会話の粗探しだ。それで人狼を探す。
これが家族間で陰口をかわるがわるに聞かされていた事と結びついてしまい、掲示板を見るのもダメになった。何も言えないし、なにも言いたくなかった。自分の憶測の言葉で、誰かが傷つくのが耐えられなかった。しかし、チクチクと刺し合わないと人狼が誰か分からないのだ。あと決まった流れがあるらしかったが、全く知らなかったので勉強不足と指摘され、初心者の私はそれがとても怖かった。負けたのはお前のせいだと言われている気がして仕方なかった。
結局は経験豊富な人、人狼に勝利が下った。
全く楽しくない、ただしんどいだけの苦痛に満ちた2週間はこうして幕を閉じた。グルーガンで幕を接着した。2度と開かないように。それ以来、人狼に近付いていない。
元々ディスカッションが苦手なのだ。論文発表などはのらりくらりと質問をかわせるが、人と意見がぶつかるのが嫌だ。

TRPGも誘われたりしたが、姉の同居もあって、「なにそれごっこ遊びじゃんwwwwwダッサwwww大学にもなってそれ?」と言われ、私は離れていった。
謎解きとかあるんやで、と言いたかったが、説明の余地はなく、ただ笑われていた。

一時期クトゥルフにハマっていたが、設定した冒険者は使い捨てで、特にこれと言った思い出もなかった。
熱がこもってる人は大切に扱うらしい。

愛着障害からか、自分を大切にできない。
多かれ少なかれ自己投影が入るキャラクターは怖くて消してしまうんだろう。
まあ、幻覚幻聴の時は腕がないニットのセーターを着た男の子が見えるんだけども。
優しい声で、ここ数日お風呂入ってないよね、あったまろうよ。と声をかけてくれる幻覚は、うれしい。

自分が世界で1番嫌いで、でもねこたちは私に優しくしてくれて、今日も生きようって思える。
友達はほとんどいないので、ずっと布団で眠って過ごしている。心配してくれる人もいない。
Twitterのタイムラインは、広告ばかりが流れる。友達がいないから、自然とそうなる。
外に出ようよ、なんて都合のいい幻覚も見ない。
死にたい。

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