俺の仲良い人を許可なく勝手に紹介するコーナー 第五弾 お笑い怪獣編
1年(2021年度)
今日はうちのサークルの元サー長の4年白木を紹介する。1年の時彼はともやさんと佐伯さんと最初に仲良くなったらしい。ともやさんは神近さんとガニメデというコンビを組み1年の時活躍していたのだが、テニサーの方が楽しくなってしまい、お笑いに熱が向かなくなり、俺が1年の時の新歓ライブでガニメデは解散した。(ちなみに今年の新歓ライブでも2年の金子と高橋がラリグラスを事実上解散した。新歓ライブは解散ライブでもある。)神近さんはその後しゃべるラーメンワタナベケンタを引き連れて大学芸会というお笑いの大会で56組中予選1位を取り、準決勝に進出した。また佐伯さんはアキバシュウエイとひびきというコンビを組んでいたが、2年の大学芸会を最後に姿を見せなくなった。1年の最初に熱くお笑いを語り合っていた3人のうち2人が辞めたことで取り残された白木は、お笑い怪獣になることを決意して、その後は面白いことしか言わなくなってしまった。
2年(2022年度)
こいつは愛嬌があるからか先輩に本当に可愛がられていた。1年の時の俺はわかばの先輩に全く興味がなかったものの、この可愛がられようは流石にすごいなと思ったことを覚えている。今でも白木以上に可愛がられている1、2年は存在してないと思う。後輩としての役回りが非常にうまい。ただ後輩に対しては関心を示しておらず、喋りかけやすい存在ではなかった。なので、彼のことを面白いんだろうなと思ってはいたが、その時はまさか怪獣だとは思っていなかった。
3年(2023年度)
4年は理系も多く、あまりサークルに来ていなかったのでとうとう彼の上に立つものはいなくなった。お笑い怪獣を飼い慣らしていた色男ビセ・フジワラが卒業したことで、彼を止めるものはもういなくなった。飼い主がいなくなった怪獣は可愛がられまくっている後輩から、トップに君臨することとなった。この年から白木中心のサークルとなっていった。サー長として臨んだ大学芸会ではひねくれ者の相方MADと1位で予選を通過し、ピンの天才神保さんとともにうちのサークルとして初めて大学芸界の決勝にいった。この時の盛り上がりようは今でも鮮明に覚えている。みんな本当に心の底から喜んでいた。お笑い怪獣はうちのサークルの王として君臨するのみならず、これまでわかばで誰も成し遂げたことがなかった大学芸会決勝進出をやってのけ、うちでも勝てるということをサー長としてサークルの内外に証明してみせて、わかばの格というものをめちゃくちゃあげた。
4年(2024年度)
確定新歓の自己紹介の時間の時、白木が自前のハンチング帽をかぶって立ち上がり、「出身は東京、よろしく。」とかなりすかした挨拶をした。俺は司会で前の方にいたからわかったのだが、その時に前にいた3人の女子が「なんかあの人すごいかっこよくない?」とざわついていた。シンプルに羨ましかった。通常の4年はサークルにイベントしか来ないのだが、4年だからといってお笑い怪獣の辞書には身を引くという言葉などもちろんない。自分が1番目立ちたいという確固たる信念のもと堂々と目立ち続けていた。そのせいでかなり1年にとって2、3年の存在感が薄くなってしまったがそれは仕方がない。そして、今年の大学芸会でもMADとともに1位で勝ち上がり、そしてアキバシュウエイとうちの喜劇王コイズミとともにトリオでも勝ち上がった。2年連続の1位での予選突破、そしてうちのサークル史上初の2枚抜きを成し遂げたお笑い怪獣はそのでかい背中を後輩たちに示した。そして冒頭でも述べたが、去年冷蔵庫をパッションだけで買う人のネタをやって、次点で敗者復活戦を逃したしゃべるラーメンワタナベと神近さんも今年は1位突破を果たした。すごい。まさかの同学年6人が一緒に勝ち上がりそして一緒の日に西荻窪のでかいところでネタやってるのを観客で見た時は感動したし、圧倒された。そして芸会が終わったお笑い怪獣は去年の夏合宿にコロナで暴れきることができなかった悔しさを見事に晴らし、合宿をめちゃくちゃに盛り上げてくれた。合宿の最終日に音楽ホールでみんなが盛り上がってるのをボーッと眺めていた時、2人で「これって見てるだけでも良いよな。」という話をした。短くはあったが、盛り上がる音楽ホールを見ながら白木と話した時間はなかなか趣があった。