カニと救急車
今日は一日ソワソワしていた。
先月末に注文したカニが届く日だったから。
北海道でオオズワイガニが獲れすぎて困っているという話をみかけ、
高知かわうそ市場で注文したのだった。
2.5kgで税込み2250円だったので
カニ食いたさに頼んでいた。(送料が1630円したが)
この数日はカニで頭がいっぱいだった。
やはり鍋でしょう。小ぶりのモノは味噌汁かな。
とかずっとカニをどう食べるか悩んでいた。
そして今日の昼過ぎに届いた。
オオズワイガニとの名前だが届くモノは小さめと記載があったので
そこまで期待は大きくなかったが、普通にカニだな!というサイズで
10杯もいた。
カニは昼に食べないでしょう。
日が暮れるのを待った。
そして寄せ鍋の準備をした。
小ぶりながらカニの脚がたくさん入っている
見た目のワクワクがあった。
最後は雑炊にして食べようと思ったので
ご飯と卵の準備をした。
さて食べますか!!!と立ち上がったところで
右膝を脱臼した。
痛い、完全に外れている感覚。
元々調子が悪く、年に何回か脱臼する癖があったが
脚を伸ばせば自分でハメて治すことができた。
しかし今回はハマらない!そもそも脚を伸ばすことができず
悶絶するのみだ。
家族はこの脱臼癖の事を知らなかったので
終始、本気か?という顔をしていた。
どうにもならないので最寄りの消防署まで連れて行ってもらい
救急車に乗ることとなった。
幸い一番近い病院に整形外科の先生がいて診てもらえるようだ。
移動中もずっと痛かった。
何かしたか俺は・・・?
カニを食べたかっただけなのに・・・
ずっとカニの事が気がかりだった。
痛みとカニが頭で交差している。
治療自体は脚を伸ばして押し込んでハマったのですぐに終わった。
緊急だったので預かり金の1万を手渡し湿布を受け取り帰路についた。
そしてカニ鍋を食べ始めた・・・
痛みは引いていたもののまだ若干あるぐらいだった。
カニを食べる時は皆一様に真剣だ。
熱がりながらも黙々と殻を剥き
身をほおばるものだ。
ひと段落した後雑炊の準備をし、食べる。
直後に痛みがぶり返し
食べようとする⇒イタタタタ⇒食べようとする⇒イタタタタ・・・
食いたいのに痛がってる。どっちかにしろよ。
そんな自分を俯瞰で見てしまい、なんだか急に笑ってしまった。
30歳をとうに越えて、コレ?
と、情けなさすぎる気がして。
手を石鹸で洗ってもカニ臭さがとれないまま。