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プライベート旅行記002 : ケアンズ (グレート・バリア・リーフ)

1. クルーズ

 世界遺産で世界最大の珊瑚礁へのクルーズに参加した。小型船に1時間30分揺られ、グレートバリアリーフの浮き島(ポンツーン)で4時間程過ごすツアーであった。晴天の下で出発したクルージングであったが、皆がご機嫌でいられたのは船が出発して最初の5分ぐらいであった。その後は、子供と妻は船酔いに襲われ、ぐったりしていた。外洋に出ると揺れは激しさを増し、複数の船員がゲロ袋とバケツを持って大揺れの船内を駆け回り、船内は地獄絵図の様相であった。我家も私以外は皆嘔吐し、妻はお腹に吐く息子を抱きながら、自分も吐いている有様であった。結局、妻と娘はそれぞれ3回も吐き、息子は吐いた回数が1回だけと自慢する始末だった。漸く浮き島に着いたのだが、こんな所まで来たにもかかわらず、ずっと船内で座っておくと妻のテンションが低くく、ぐずった妻を説き伏せ外に出るのに苦労した。

2. 海水浴

 すっかり戦意喪失の妻とびびって海に入らないと主張する息子をほって置いて、娘と海に入った。子供用プールと称した柵が設けられており、小さな子供でも安心して海に浸かれるようになっていた。ライフジャケットとフィンを装着し、柵の中に迷い込んできた熱帯魚を追っかけながら当分浮かんでいた。調子の出てきた娘は、柵の外にも出ると言い出し、私に捕まりながら5m程の範囲で珊瑚礁の上に浮かんで楽しんだ。

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3. 高額

 船酔いに怯えた妻は半潜水艦等のアトラクションもすべて拒絶し、随分と無駄な金をツアーにつぎ込んだ形となってしまった。船内に流れたヘリコプターでの帰還宣伝放送にも食い付き、しようがなく添乗員に値段を聞きに行った。料金は大人・子供の区別なく1人280豪ドルであり、家族で約12万円の出費となる事が分かった。流石の妻も20分程度の移動に12万円もかかるヘリコプターは諦め、船に揺られて戻る事でしぶしぶ納得した。幸運にも帰路の揺れは激しく無く吐かずに辿り着いたが、不幸にも妻の食欲が復活しており、ホテルのシーフードバイキングで高額の出費を強いられた。


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