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チガサキ⊿ライフ201 : 水栓 (修理)

1. 水漏れ

 随分前から台所の水栓の水漏れが始まっていたが、小さな事は気にしない妻は、ずっとほったらかしにしていた。そのくせ、冷蔵庫は水回りのトラブルの広告マグネットが埋め尽くされ、尋常ではない光景であった。女組が出かけていない日曜日に、我慢の限界を迎えた男組で工事を依頼する事にした。一枚のマグネットを選んで電話を掛けると、即日の夕方にすぐ業者が来た。

2. 交換

 水漏れのプロの目から見ても、激しい漏れ具合に驚いていた。築10年目であることも鑑み、補修でなく交換を薦められた。2万円程かけてパッキンを変えても、10年を超えるとすぐに漏れがでるそうである。TOTOの水栓金具(タイトル写真)が3万円程で、工賃込みでざっと5万円だった。クリナップのシステムキッチン・クリンレディだが、設置されていた水栓金具はクリナップの純正では無く、別のメーカーのKVK製だった。建設時のカタログを出して調べたが、水栓の仕様までは書かれておらず、特に騙された訳では無いが、10年越しに発覚した驚きの事実だった。

3. ネガティブキャンペーン

 10年近く持った水栓なので品質は悪くないとの解説だったが、悪い業者だとホームセンターで売っている金具を使っている事もあり、2~3年ですぐに漏れるので注意するようにと説明された。また、テレビでコマーシャルしてない業者には注意が必要だと、冷蔵庫を埋め尽くしたマグネットを横目に、安い他社に流れないようにネガティブキャンペーンも忘れない。「ここは一応タレントを使っていますが、あまりお勧めできません」と言って指さしたステッカーには、両手の人差し指を差し返したダンディー坂野の笑顔があった。決め台詞とは裏腹に、客をゲットする事に失敗し、ステッカーからも寒い空気を感じた。

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