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ロンドン駐在記062 : 休暇

1. Bank Holiday

 イギリスの祝日は、”Bank Holiday”と呼ばれる。銀行が休みとなると、他の企業も休みになる事からの呼び名だそうである。イギリスのカレンダーには、祝日が赤字で表記されていない。よって、いつがBank Holidayなのかは、カレンダーを見ても分からない。ただし、イギリス人は常識のごとくBank Holidayの日程を把握している。何で調べるのか尋ねると、手帳に載っているそうである。いちいち手帳を買うのも何なので、まずは周りのイギリス人に聞くべしである。彼らは絶対に休暇の予定は忘れない。

2.注意点

 Bank Holidayは、イギリスでは月曜日である。ただし、3連休では満足できず、1週間程度の休暇を取る人が多いので、スケジュールの把握に注意が必要である。聞かない限り言わないので、日頃のコミュニケーションが重要である。月末にReportの提出を督促していて、そのReportにサインをする事が必要な上司が、その月末の1週間アイルランドに旅行に行った事には少し驚いた。休暇前に情報を入手し、Reportの提出はどうする気かと尋ねると、”Reportはサイン無しで出しておき、休暇明けに提出済みのReportにサインする。”との返答だった。

3. 夏休み

 さらに気を付けないといけないのが、夏休みである。ヨーロッパ全域の話であるが、7~8月は子供の夏休みに合わせて休暇をとる人が大半である。この休暇の取り方が半端でなく、人によっては6週間も取っていた。話を聞いたときは、声がひっくりかえりそうになりながら「6 weeks!? 」と聞き直してしまった…。平均は2~3週間であり、1週間の休暇を2回に分けて取る人もいる。以下にこちらの認識を象徴する会話を示す。
 上司 : 「仕事が忙しすぎて休みが取れない。」
 私 : 「皆夏休みだが、ちょうど良い。8/2にPubに行きましょう。」
 上司 : 「(スケジュールをチェックし)おっと、その日は休暇だ。」
 私 : 「あれ、夏休みは取れないんじゃ…。」
 上司 : 「忙しすぎて、1週間しか取れないんだ。」

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