【知育】親も子も変化させる表現のチカラ
コモンビート(以下コモビ)が主催する子ども表現ワークショップのスタッフをしに博多まで子連れで行ってきた。
これは、ミュージカル「A Common Beat」九州公演の同時企画で行われたもの。子どもたちにダンスを通じてコモンビートの世界を体験してもらうという企画だ。
私と子ども二人はスタッフとして参加したけど、学びしかない時間だった。
表現とエンタメは親をも変える?
私は表現とエンタメと教育はめちゃくちゃ相性が良いと信じている。
このワークショップでは、「ガンブーツ」というダンスも体験してもらった。
実はこのガンブーツには深い重たい歴史がある。
https://mojatracks.com/archives/985
↑こちらがとても参考になる。
歴史から入るとなかなか興味がわかない。かつて歴史を教える側の人間だったが、歴史好きでもない限りなかなか興味を持ってもらうのは難しい。
でも踊りや歌の表現、エンタメから入ると「自然と」興味が出たりする。(世界史の先生がベルバラを、古典の先生があさきゆめみしを読めって言うてたのはそう言うことだと思う)
ワークショップに参加してくれた子どもたちの1人でも、「お母さん、ガンブーツって何?」って家で話してくれていたら、親は調べたりして、どう子どもに伝えようかを考るんじゃないかな。
教育感度の高い親ならば、そこからアフリカの文化やちょっとした歴史、エピソードなんかも一緒に調べて話してみたりするのかも知れない。
ある意味の学び直しだ。
子育ては、ある意味2回目の人生をやっているようなものだけど、子どもが持って帰る疑問や興味に実は親は教えられていたりするのだ。
「大人が変われば子どもも、未来も、社会も変わる」はコモンビートでよく言われるスローガンみたいなものだけど、逆もありきで
「子どもが興味を持てば、親も興味を持つ(かも)」、「子どもが喜べば親も喜ぶ」というのもあるかもしれない。
子どもが変われば親も変わる。
親が変われば家庭が変わり、家庭の未来もちょっと変わり、社会も少し変わる。かもしれない。
自分を出してもいい、という安心感
もう1つ、エンタメ・表現が知育にいいのではと思うのが、「自分の思うことをありのまま出しても受け入れられる」という安心感があることだ。
しかも「役」なので、自分個人とは離される。
いただくコメントも個人へのコメントではなく、個人がやった表現についてコメントされる。
私はこの点は結構大事だと思っている。パーソナリティにコメントするのではなく、やってみたことに対してコメントされると、「もっとやってみよう」とか「こう変えてみよう」とか、ポジティブに捉えることができるんじゃないかと思う。
今回はあくまでワークショップなので、上手い下手ではなく「自分で思う通りに思いっきりやる」ことが重視されていた。
どんな表現でも「超いいピースサイン!」「そのポーズイケてる!」「面白いね!」という認め合いなコメントが交わされていた。
自分を出しても、個人のことは言及されない安全性や、やったことを認めてもらえる安心性があると子どもはきっとキラキラできるんじゃないかな。
こういう風景を「親」が見ている、というのも面白い。
違いを知る経験
そもそもミュージカル「A Common Beat」は「違いの中にも共通の鼓動がある」というのがテーマのストーリー。
違いを知り、尊重しあうことを歌うミュージカルなんだけど、そのカケラもこのワークショップには詰まっている。
その体験を子どものうちにできるってめちゃくちゃ素敵なことだなと。
ワークショップの後に公演見てくれた子どもは何を感じたんだろう。
自分が踊ったものと同じものが舞台で見れたら嬉しいのかな。
(ちなみに娘6歳は喜んでました。息子3歳はよくわかってなさそうだった笑、でも良いのだ)
違いがあってもいい、ということを言葉ではなく体験で知る、というのは
豊かな心育てという意味で非常に良いのではと思ったりした。
子ども向けのワークショップのポイント学んできた
スタッフをした目的の1つが「子ども向けのワークショップ」のポイントを学ぶこと。この点はしっかり学んできた。
ファシリテーターのキャラクター作り
振付の教え方
声のトーン、スピード
WSの中心に持っていくためのグラデーション作り
参加者がみんな嬉しくなるアウトプット
この点が非常に考えられていたWSだった。
子ども対象のWSをやる予定が私にもあるので、この点を意識してWSを組んでいこう。
やっぱり生参加するからこそ、学ぶことはあるな……。
親子で学べる場を作る
私がやりたいことの1つが「親子で学べる場をつくる」ということ。
体験学習を通じて、いろんな親子のココロに「好奇心」という種を蒔けたらいいな、と思っている。
来年にはWSを開催したいな。
そのためにはたくさん勉強しないとだ。
私自身の未来のためにも、とても良い経験だった。
このWSはまたどこかでやるかもしれないので、気になる方はコモンビートのHPをチェックし続けてくださいね~。