【ママキャリシリーズ】私たちには刷り込みがある。
前職では海外での勤務経験がある方が多かった。
香港とタイの仕事事情をよく聞かせてもらっていた。
そしてその話を聞けば聞くほど、私たち日本のワーママには刷り込みが存在するのではないかと思ってしまう。
自分が育てなければならない、という刷り込みだ。
1.香港の場合
香港で働いていた経験がある元上司がこんなことを話してくれた。
私の元上司はご自身がパパの方だった。
お子様が生まれたあと奥様が大変だったこともあってか、産後の女性には理解がある方。
だからこそ、産後すぐの部下を心配していたのだが、香港の女性にはキャリア形成を邪魔されると思ったのかもしれない。
香港では家事労働者(いわゆるお手伝いさん)が活躍していて、共働きの家庭ではお願いすることが一般的だとか。
男性同様残業もガンガンするし、バリバリ働くみたい。
それが「普通」であるようだ。
私は「産後1か月なんてようやく床上げじゃないの!?まだ睡眠時間3時間とかの時に復帰とは!?」と産後女性の身体は大丈夫なのかと思ったし、
子どもが風邪ひいたときとかどうするのかなと考えた。
お手伝いさんがたくさんいる香港だと、お手伝いさんが色々やってくれるのか。
お手伝いさんにお願いすることのデメリットもあるだろう。
お手伝いさんによる虐待もあるらしい。
けど、メリットもあるんだろうね。
自身の家庭にカスタマイズさせたお手伝いさんの活用をしているんだろうと
何となく思った。
2、タイの場合
そしてこれまたバリバリ働いているようだ。
出産については、そういう文化があるのかあと思ったが、
復帰に関してもバリバリなのか…という印象を受けた。
これまたお手伝いさんを雇ったり、
仏教の教えが強いからか隣人を大事にし、ご近所の子どもはご近所がお世話したりする文化もあるらしい。(個人的には超うらやましい)
「お手伝いさんがいてくれるから、今年はキャリアアップのためにガンガン働くわ!」というのも普通なんだろうな。
3.三歳児神話的なヤツ
そうなると、「母親といる時間がないと子どもの性格や心、脳に悪い影響があるのでは」と思う。
しかしどうもそうではないらしい。
特定の相手との親密な時間、たくさんの人に可愛がられた経験も大事のよう。
けど、どうしてもどうしても
「ご飯はつくらないと」「一緒に食べないと」「少しでも一緒にいる時間を増やさないと」「絵本は何冊読まないと」
「やっぱり子ども>仕事じゃないと」と思ってしまう日本のワーママは多いのではないでしょうか、私はそうです。
これはもう、刷り込みなのかもしれない。
「母が育児やるべし刷り込み」だ。
4.先輩からの問い
私は答えられなかった。
別にコンサルになりたいわけじゃないけど、自分の目指すキャリアへの道が開かれて、給料も馬鹿みたいにもらえ、ベビーシッターもいたらどうするだろう。
馬鹿みたいな給料に比例して馬鹿みたいな業務量になるだろうし。
仮に優秀なベビーシッターであったら?私より良い子育てができる人だったら?私はどちらを選ぶのか?
選べなかったのは、私の中の刷り込みが理由の1つでもある気がする。
「母親が子育てをしなければならない」という刷り込み。
これは良いものなのか、正なのか、一部正なのか、大したことのない問題なのか。
その答えって子どもが大人になったときにしかわからないのかな。
答えが見えない育児はやっぱり難しいな…。
でもこの刷り込みが取るに足らない可能性もある。
ので、子どもと家庭と自分のキャリアの「良い塩梅」を自分で決めていくことが一番いいんだろうなと思う。
自分がどうしたいか、刷り込みにとらわれず考えることもきっと大事。