2021.03.23 学級日誌
文化心理学を学習中・・・
「記号」の概念を学習するために、私の歴史を振り返ってみました。
これをもとにTEM図を書くと、新たな発見がありそうです
小学校2年3組の冬・・・
寒い日でした。教室のストーブの周りで、友人たちとガールスカウトに入るか、入らないかを話し合っていました。私の大好きな、ひろちゃん、ゆみちゃん、あきちゃん、ともちゃん・・・が入ると言っていました。学年の人気者の友達が入るのであれば、私も入らないとと、あまり自分の意思もなく、入ることを決意しました。
実は、入るか入らないかを悩んでいたのは、「日曜学校」の存在でした。幼稚園がカソリック系の幼稚園で、ゆみちゃんも同じでした。小学校に入ると、そのまま幼稚園の園長先生がやっている日曜学校に毎週通っていました。大好きな園長先生の聖書のお話を聞くこと、賛美歌を歌うこと、これが日曜日の午前中の日課でした。そして、大好きな正木先生に会えるのも楽しみでした。
ガールスカウント(小学校3年生までブラウニーという)に入ると、日曜日に集会があります。そうすると日曜学校に行けなくなる。その選択に迫られたのです。しかし私は、親友たちと離れることはできずにガールスカウトに入団することを決めたのです。
実はもう一つ理由がありました。母がやっていたお茶とお花の教室に、母の妹(叔母)といっしょに来ていた、Aさんがガールスカウトのリーダーをやっていました。たぶん18歳位だった思います。その人の美貌にも惹かれていました。礼儀正しさ、明るさ、温かさ、芯のあるやさしさ。背筋に美しさがありました。
入団してからは、まず「やくそく」と「おきて」をおぼえ、毎週の集会に参加しました。リーダーのお姉さんから、シーターポン(紙で作る土の上に座るときに敷くシート)の作り方を教わりました。歌をうたい、ロープワーク、募金活動や清掃活動をし、老人ホームを訪問し、キャンプに行き、他の団のお友達ができ、文通し・・・・
キャンプの時は、夜の警備員としてお父さんたちが、夜回りにもきてくれます。この時の逞しい、勇敢な父の姿を今でも覚えています。
母もいろいろ協力してくれました。私たちは、部門ごとに幾つか提案されているテーマに個人的に取組んだ印として、リーダーにレポートを提出して合格すれば、バッチがもらえます。そのバッチといっしょに、有志のおかあさんがフェルトで作った財布や、ポーチがもらえるのです。
また、おひな祭り、誕生会、ハローウィン、クリスマスなどはお母さんたちが協力して、お料理の先生になってくれるのです。
私がブラウニーの時、ひろちゃんのおねえさんがジュニア(小学校4~6年)でした。このジュニアのおねえさん達がまたカッコイイ。なんと大阪万博(1970年)で鼓笛隊としてパレードに参加したのです。そのおねえさんたちがシニア(中学1~3年)になるころ、私たちはジュニアになりました。なんと制服が変わったのです。いっきに私たちもおねえさんになり、ブラウニーの妹たちの面倒をみるのです。そして、私は高校生(レンジャー)になっても続けました。
長野県の戸隠で、全国のシニアの有志が集まるキャンプに参加したこと。また、京都の西本願寺で同じように全国のレンジャーが集まる合宿に参加したことも、今の私の礎になっています。厳しい躾で、逃げたしたいくらいハードな合宿でした。ルール、マナー、モラルを徹底的に仕込まれ、今思えば貴重な経験です。
シニア、レンジャーになるとリーダーの方々と、いっしょに集会やキャンプの企画をします。そして、妹達が学習できるよう、楽しめるように、運営します。この経験がいまのファシリテーションの礎になっています。
ガールスカウト歴11年の私は今でも「やくそくとおきて」を忘れていません。幸せは与えてくれるものでなく、自分がしたことで誰かが喜んでくれた時に感じるものだと学びました。このガールスカウトの経験で今の私があるのかとも思います。
ガールスカウト
〇 やくそく
私は、神に対するつとめを行い、地域と国と世界への責任を果たし、人に役立つことを心がけ、ガールスカウトのおきてを守ります。
〇おきて
1.私はいつも明るく、勇気をもちます。
2.私はいのちあるものを大切にします。
3.私はすべての人の友達となり、他のガールスカウトとは姉妹です。
4.私は礼儀を正しくします。
5.私は時間と資源を大切に使います。
6.私は自分で考え行動します。
7.私は言葉と行いに責任をもちます。
8.私は誠実であるように努めます。
・文化心理学
Valsiner,J. (2007) / サトウタツヤ監訳(2013) 新しい文化心理学の構築. 新曜社, 東京
・TEM図
安田裕子, 滑田明暢,福田茉莉,サトウタツヤ編(2015a) TEA 理論編 複線径路等至性アプローチの基礎を学ぶ. 新曜社,東京
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?