ミルクボーイ風に新聞を考えてみたよ
9年間新聞記者をしてきて、2年前にウェブに転職!最近は新聞記者にウェブっぽい文章の書き方(?)を聞かれることが多くなった。なんかうまく答えられないかな~と思っていて、「ミルクボーイフォーマット」で書いてみたら?と言われて、マネしました(てへへ)
↓↓突然始まるよ↓↓
こないだ、おかんが「気になる文章を読んだんだけど、どこで読んだかわからへん」言うんや。おかんがいうには、最初の10行にもうその文章の論点が全部詰め込まれてるそうや。
それ新聞やん。紙面に載るときに、後ろから削られるから要点を最初にぶちこめって言われてるんや。もう文章の量を行で表しちゃってる時点で新聞しかない。っていうか、数字が全角だからもう新聞で決定でいいと思う。
でもな、おかんが言うに、センスがめちゃよい、これまでに見たことない企画らしい!
それ絶対新聞ちゃうやん。新聞はPVみたいに読まれたかどうかの効果測定もできないので、偉いひとの「この記事は読まれただろう」という謎の感想で読まれたことになってしまう。現場の記者も「ネタをとってくる」のが仕事だから、それをどう料理するかっていう視点が欠落してんねん。どう考えてもセンス良い企画がうまれるわけないやん!!!!!
ましてや「これまでみたことない企画」って!!「前年踏襲」が基本のキ、「過去記事」が法律の新聞社で、んなもんうまれるわけないやーん。
あと、なんかやたら上から目線の文章だったって言ってた。
それ絶対新聞やん。あれやろ、締めは「声なき声に寄り添いたい」「真摯に考え続けたい」っていうのがデフォルト。なんか主語がでかくなるんよな「社会は!」「日本は!」などなど。お前何様やねんって感じなんよな。
ほほう。それから、これ絶対現場言ってないやろ、ソースどこやねんって感じだったって
それは絶対新聞ちゃうやん。いっぱい悪口言ったけど、ここだけは言わせて。そこの裏どりにコスト意識ゼロで、金も時間も使ってるのが新聞社だけだから!
どうもありがとうございました~。
↑↑↑完↑↑↑
なんか書こうと思ったことと全然違うものになってしまった。
何を言いたいかというと、新聞社の記事の作り手としての課題は
①アウトプットの思考停止→もっとうまいこと伝える方法がないかを全く考えずに、140年前からの伝統ある型にはめている。
②企画力がない→「ネタとれる記者」だけを評価するのやめぃ。ネタはとれないけど、企画がおもろい部門の子も育てる。
③主語でかくなりすぎ→社説書けるようになるまで、主語「私」で書くなと言われる弊害がこちら。無駄に主語でかいから、オチが面白くない記事になる。
どれもこれもー全部、俺たち目線の「良い記事!」「良い企画!」「読まれやすい!」っていう自画自賛によるものなのをヨイショヨイショしてるからなんだろな。なんか、外からの視点みたいなものがあってもいいのかな~っておもた。
で、新聞社の唯一で最強のメリットはやっぱり、ファクトの強さ。これはウェブにきて「え、この程度の裏どりで書いちゃうの」「ていうか、これ裏とれてるの?」ということがあまりにあまりに多いので、そこの良さを伝えていけたらいいのになっと思う。あーーーそこの方法を私は考えたいな~(細々と)
そんなことを思いました。完