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シノミリア "このゲームには必勝法がある"

シノミリアというゲームをご存知でしょうか?
ゲームのルールや詳細は下記を参照ください。
https://camp-fire.jp/projects/view/131976

このシノミリアというゲームは私がすごく好きなゲームなんですが、
その楽しさを下記にて説明します。(約5分)
実際にゲームをプレイ頂いてから読むことをお勧めします。(ルールは上記リンクよりご確認ください)

1.このゲームには必勝法がある!

シノミリアというゲームは、ポーカー的にチップの期待値を計算したり、ブラフをしたりすることはもちろんですが、
最も楽しいのはその「中二的」「カイジ的」な楽しさです。

というのも、このゲームの必勝法は、
「期待値を計算してチップで得るお金を最大化するか」ではなく、
如何にして
「ゲームの生殺与奪の権利を得るか」という要素であり、
これが「悪魔的な楽しさ」があるゲームだと考えています。

2.シノミリア基本戦略

シノミリアの基本戦略は、
場にあるチップを相手に出させて、それを得るか
にあります。

とは言っても簡単ではありません。
そのためには、「相手が相手自身の勝利に向かっている」と「錯覚させること」にあります。

その前提のためにしっておくべきことは、
①カードの価値は同一ではない。
②カードの期待値は1枚では決まらない。
③9の価値の変動制。
です。

①カードの価値は同一ではない。
まず、カードの価値は同一ではないことは明白で、
「0のカード」で勝利することによって得られるチップは場の数がほぼ0か1なので、2~3枚です。

これが、「7~9のカード」になると、9枚以上のチップを得ることできます。
つまり「高い数字のカードが多くのチップを得られること」は明白です。よって
①:「高い数字のカードほど価値が高い」ことが挙げられます。

②カードの期待値は1枚では決まらない。
上記のセオリーからすれば、高い数字を温存して、小さい数字と9を繰り返せばよいことになります。実質これが数回ゲームをすると常態化します。
しかし、この時に発生するのが、「高い数字の価値の低下」です。

そもそもこのゲームは如何に自分の出している数を錯覚させるか、なのですが、
チップを得るためには、「(私が)出しているカードの数字を錯覚させ、かつ、相手がリードしている」と思わせなければなりません。
わかりやすい例が、自分はずっとパスをし続けて(小さい数字だと思わせて)相手がチップを積んで9に向かわせる。
そして、「私は実際は9のカードを出していて、勝つ」というものです。
これが基本的には強い手段です。
しかし、そのためには「小さい数字のカードがない」と「パスがブラフであることが自明」です。
なので、バレバレになると、相手は小さい数を出して、ブラフのパスをしてきたら回収すれば良いのです。

この時に相手がすでに出している数字を出すことで、ほとんど少ないリスクでチップを得られます。このゲーム「相手と同じ数字を出して先にパス」を言うことが最も精神的にダメージを与えられるので、同じ数字のカードは価値が低減するからです。
よって、「手札に残っているカードの数字とのバランス」「相手が持っているカード」によって、
②:「カードの期待値が大きく変わる」ということです。

③9の価値の変動制。
ここまで書くと「カードを使うこと」にリスクがあることが明確になります。
そうするとカードを使いたくないので「9のカードを連投」したくなります。なぜならこのゲームは①と②によりカードの価値が変化するといえど、「9が最も強く万能」であることに変わりはないからです。
しかし、ここで「9の価値」も場合によって変わるのです。
まずは、・先手の場合は、初手パスを宣言するだけで、相手が9なら勝ち、9以外なら負けてもカードを1枚消費させます。よって特に「ゲーム開始初手は9」は基本ローリスクハイリターンです。
次に、カードを消費した時、高い数がなくなれば後半は9だとバレることが増えます。その結果、
③:進行によって「9の価値が低下」します。

よって「先手及び序盤ほど9の価値が高い」ことがわかるので、
その結果、最適化したゲームは、「AさんとBさんの対決」の場合、
A先手9パス→Bパス→B2枚チップ獲得&Bカード1枚損→B先手9→Aパス→A2枚チップ獲得&Aカード1枚損失(この1枚はBが失ったものと同じ)→A先手9・・・
となります。
なんだ簡単なゲームですね。このゲーム「先手が必勝でしょうか」

3.シノミリアの必勝法

いえ、そのバランスを「黒チップ」がひっくりかえせるのです。
A先手9パス→B黒チップ→B3枚チップ獲得&Bカード1枚損失
この時にBは「3枚リード」していることが強いのです。
次は、B先手Xのカードとして、パスをすると、Aがセオリーで黒チップを出したとしましょう
ここでBも黒チップを出します。この時点でAは負けると失うチップは「5枚」です。
【AはBが9だと確信していれば、パスをすれば良いのです。しかし、Aはそれができるでしょうか。】
Aは先ほどの3枚の負けに+「場に出した1枚と負け2枚+黒チップ2枚」で「8枚差」がついてしまいます。
【パスをするのが、めちゃくちゃ怖くなります。一方Bはすでに先ほど3枚得ているので、負けても「2枚差」になるだけです。
そう、この瞬間が「生殺与奪の権利」を奪われた瞬間です。】

Aは初手先手で勝てると思っていた。しかし、黒チップによって、「負けることの恐怖」を感じるのです。
この時、場の精神的支配権は完全にBにあります。
Bは本当に9を出しているのか、Aは信じられなくなります。
この結果、Aがチップを積んでしまうと、Aは負のスパイラルに陥る可能性があります。
Bは「黒チップを出しただけ」なのに、Aが負のスパイラルに陥って、自らチップを積んで自滅してしまう可能性もあるのです。

そう、これがこのゲームの「生殺与奪の権利」を奪う楽しさと、奪われる悔しさです。
このゲームの必勝法は、「生殺与奪の権利を得る」ことです。


これは考える人とやればやる人ほど楽しいゲームです。
なぜなら、【 】の中身は「まさしく自分自身を映す鏡」なのです。
「自分ならここで欺いて小さな数を出して連続してチップを取りに行く」という
「相手を欺こうとする心」が「自分を悩ませる」のです。

楽しいですねー。

なぜこんなことを書いたのか?

それは、「このゲームには必勝法がある」「生殺与奪を奪う」という中二ワードを言いたかったからです笑

そして、この記事をあなたが読んだことを前提に、
私はあなたとゲームをするのです・・・

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