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やべーよ。コステロが新譜出してた!
しかも、ジ・インポスターズと。曲調がちょうどドンピシャ。90年代の高校時代に聴いていた感じ、これ。最高なやつ。
最近狂ったようにバッハばっかり聴いてたけど、狂ってたのかも。ふとAmazon Musicでコステロ聴こうかなって気分になって検索したら、出しとるもん。10日前。
一曲目のFarewell,OK からさ、ガツんとかわいいロックテイスト。
そうそうコステロのアルバムは、一曲目がいつも良いんだよ。No Action とか、The Other Side of Summerとか!
で、タイトルチューンのThe Boy Named If がなんと言っても激アツ。文句なしの名曲。
盛り上がって続くPenelope Halfpennyは、ヴェロニカ再来。ポールマッカートニーとの共作で、とくダネのテーマソングにもなってたやつ。女性の名前連呼する曲は大体良いもんね。Alisonもそうだし。
歌われてる、ペネロペさんについてコステロが解説してるって。なになに、ふむふむ。https://www.udiscovermusic.jp/news/elvis-costello-world-cafe-interview
「中等学校の教師を、チョークの粉まみれになっているような典型的な人物でなく、一人の人間として描いています。彼女は、明らかに自分の職業に適していない若い女性で、おそらく別の人生を渇望している。短編小説版では、彼女がジャーナリストで、スパイか何かになりたがっていることをほのめかしています。彼女は、身の毛もよだつ、鼻水を垂らした、10代の何も知らない子供たちに英文学を教えるよりも、もっとドラマチックな人生を望んでいるのです」
ふーん、ま、とりあえずよくわかんないけど、聴こえてくる音がとにかく、これこれ!って感じだから意味はどうでも良いのよ。
次のThe Defferenceは、アトラクション時代の名曲で、俺が一番最初にコステロを知って好きになった名曲中の名曲(I Don't Want To Go To)Chealsea と94年のブルータル・ユースのエース曲Sulky Girlのサビを足して割ったような見事な流れとかもう最高でしょ。
去年暮れにたまたま、Paint the Red Rose Blueだけは聴いてて、うわ、初めてなのに懐い響き!って、2021のmyBuzz PLAYLISTには入れてたんだけど、フルアルバムがでてましたか。そっか、先行シングルだったんやな。最近発売日を楽しみに待つっていう今でいう推し活みたいなのしてなかったから。にぶってた。
死んで何世紀たつのかって感じだから、クラシックの作曲家。だから、推しの新譜を心待ちにする感覚、聴きながら、次の曲はどんな感じだろうってワクワクしながら、ヘッドホンして、お皿洗いながら、ニヤニヤして泣きそうになって。
歌詞が最高にいいね。赤いバラを青くするっていう例えで、歌ってるんだけど、わかるようでわかんないけど、この男のかなしさみたいなのが滲みてくるでしょ?
完璧だったふたりの幸せを、不器用にも、借金や、暴力、ドラッグなんかで、壊し、でもそんな赤いバラをわざわざ青くするみたいな遠回り、不条理を経験することでしか再発見できなかった居場所みたいな。
つまり、これは我々の話なんですよ。
いやー、泣いたね。いや、涙ながしてもいいかなって何度か目を閉じて天を見上げたよね。
ほんと後からおっかけて過去の作品を初め聴いてたアーティストの傑作をいまだにリアタイで聞けるなんて幸せだよね。My Aim is True とかThis Year's Model も大好きなんやけど、このアルバムで、コステロまだ進化してるのすごい。
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また聴き込みながら、書き足すとおもう。誰かに話したいのよ。16歳の自分に教えてやりたいくらい。
ねぇさ、知っとる?
25年後もすんごいアルバム出すよって。まじビビるけん。