衝撃のオードブルでもてなしたい
今回紹介するのはこちら。
飯田深雪のオードブルという料理本です。
飯田深雪さんは1903年生まれの料理研究家であり、
アートフラワーの創始者です。
結婚を機にアメリカやヨーロッパ、インドでの生活を体験後、
NHKテレビのきょうの料理に講師として出演するなど、
西洋料理やテーブルコーディネートもこなす先生です。
本もたくさん出版していますが、衝撃的なのにどこか懐かしく、
可愛らしい料理を作る方だなあという印象です。
そんな飯田深雪さんの出版した「オードブル」
まず、オードブルとは
オール・ドゥブル(hors-d’oeuvre)とは、食事につく前に食欲をうながすために出される少量の前菜のことで、語源は、佛語のオー(hors)以外のものと、ウーブル(oeuvre)作品という意味から成り、つまり料理(作品)以外の食べものということです。
またフランスのメニューなどには、レ・デビュー・ド・ルパ(Les debut de reaps)、つまり食物の前に出ていくもの、とも書いてありまして、いずれも前菜を食事以外の食べものと言っています。
しかしあとにつづく食物との味覚の関係は大切で、余り舌のしびれるような強い酸味のものや、濃厚なものは舌を麻痺させてスープを味う味覚がそこなわれるので、注意すべきこととなっています。こうした考えのもとに、オードブルをえらび作ることが大切だと思います。
とのこと。
オードブルは温かく出来たてをサービスする温前菜(オードブル・ショー Hors-d’oeuver chauds)と前もって用意できる冷たい前菜(オードブル・フロア Hors-d’oeuver froids)
及びカナッペ(カリカリに焼いた小さいパン台に少量の魅力ある食物をのせたもの)などに大別されます。いずれも材料には制限はありませんがあとの食事にさしさわりのない程度の量のもので、食欲をそそるようなものを選ぶことが大切です。
で、冷たいオードブル、これです。
・・・
ええ?!??!!!
かにのシャンティー
この圧倒的インパクト・・・!
これもまさかのオードブルです。まだ前菜なんです。作品以外なんです。
ちなみにシャンティはホイップした生クリームを意味します。
作り方をみてみると
なにかかにに違和感を感じると思ったら・・・
どうやらかにの頭に生クリーム、卵黄、チキンスープのゼリーを詰めた料理のようです。
それを盛りなおしてまたかにの姿に・・・
甲羅の赤はパプリカパウダーです。
意外と作り方はシンプル!カニさえゲットできればすぐ真似できそう。
周りを飾るゆで卵にも一工夫。
こちらはウー・ファルシー
ファルシーは詰め物料理のことで、トマトやピーマンなどに具材を詰められているのもよくみます。
作り方は・・・
ゆで卵を黄身と白身に分けて、黄身はマヨネーズ、バター、塩胡椒で調味、白身は容器というわけです。
ほほーー
作れそうですね!作ってみたい!!
ということで、今度友人を招いておもてなししてみようと思います。
(こんなオードブルのあとのメインディッシュって一体何を用意すれば良いのだろう・・・笑)