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「…とは思います」という表現に関する仮説。

いや結構、気になってる人がおられるんですね、 

「…とは思います」

って表現。ネットで探すと記事がそこそこ出てきます。

で今回ボクが言いたいのは、用法が合ってるとか間違ってるとかいうことじゃなくて、

スポーツ好きとしての、一つの仮説であります。

ボクは特に野球が好きなんで、BS1の「ワースポMLB」を毎日録画してます。よく、大ファンの大谷選手のインタビューが出てくるんですが、

大谷選手はこの表現、よく使うんです。

例えばこんな具合。
「…どの球でもしっかりヒットゾーンに持っていける準備ができているのかな、とは思います。」(サイクル安打を達成した2019.6.14のインタビューより)
田中マー君も多用しますよね。

大谷やマー君に限らず、特に最近のスポーツ選手はよく使う。
「いろんな意味で、状況が変わったんじゃないかなぁ、とは思います。」by 本田圭佑選手。「受け止め難い結果ですけど、受け止めていくしかないかなあ、とは思います。」by 香川真司選手。

一言で片付けてしまうなら、

単なる口癖やろ。

ということになるかもしれません。

しかし!

そうじゃなくて、これ、ある一定の経験を積んできた人達に共通する、そういう人ならではの本音が滲み出した表現なのではないかと思うのです。

何が言いたいかというと、これは、

現状に満足しないプロ意識、あるいは向上心

が言わせているのではないかと。

つまり、普通、「とは思います」って言ったらその次は「しかし…」とか、「一方で…」とか、逆のことを言いたくなると思うんですが、口に出さないとしても、この「逆のこと」が常に頭にあるから、「とは思います」が口癖になったんじゃないかと。

「逆のこと」って何だ、というと、プロスポーツ選手がインタビューを受ける機会というのは、超凄かったアマ時代を含めて、褒められるシーンが多いと思うんです。ヒーローインタビューとかね。

実は、冒頭の大谷選手の弁も、「3打席目、4打席目は意義のある打席だったと思いますが、どうですか。」という、褒め系質問に対する答えなんです。

で、そうやって褒められても、彼らは、
「ありがとうございます。こういう風には思います。

(でもね、本当はもっと、こういう風に上手にできたはずだし、今後はそこをさらに磨いていかなきゃと思ってるんですよね!!)」

と、心の中で考えてんじゃないかと。でも、聞かれてないから口には出さない。
そういう風に考える癖がついているから、つまり

褒められることに満足せず、さらなる高みを常に目指してきたからこそ、

「とは思います」が口癖になったんじゃないかと。

この壮大な(でもないか)仮説、皆さんどう思われますか。

今後は、「とは思います」のその後に、何が言いたかったのかを想像しながら、スポーツ選手のインタビューを聞いてみようかと思います。

冒頭の大谷選手の答えに繋げるとすれば…

「今日はそうでしたけど、いつでもどの投手に対しても、あるいは調子の悪い時にもそれができるように、さらに技術を磨いていかねばならないと思っています。」

って感じなのか。
やはり大谷はスゴいな。って、ボクが想像したんですけど。

それでは、またー!





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