階段下デッドを自力でどうにかする!しかもGW中にね!
かつ、お金をかけずに楽しむ。
ということで、文字通りの"日曜大工"で、階段下のデッドスペースを活かす本棚をDIYしましたので、その際の気づきをば。
置きたいのはここんとこです↓。
いやーしかし、想定外に時間がかかりましたよー。
まず、言っておきますとワタクシ、完全なる木工素人です。なので、どんな木材を使えばよいか、どうやって板を切るか…こりゃもう、調べたり、予想したりするだけの世界。
ただ、いかにも日曜大工的な本棚は絶対ヤだ。
ということで、こだわりたい部分にはこだわります。まあ最後は何とか完成にはこぎつけたものの、
ご想像どおり、ミス連発。
このミスと反省が、私と同様、DIY素人のおとーさんたちに、ちょっとでも参考になればと思い、記事を書きます。
さて最初に、階段の踏み板の下に4段の階段状の本棚がスッポリハマるように、メジャーでサイズを計測して、粗ーくですが設計図を書いて、板がどんだけいるか見当をつけます。一瞬、書かなくてもできるかなと思いましたが、結果からして、
絶対、書いたほうがいいです。
しかも、結構正確にね。デザインを修正したらそれも反映した方がいいと思います。その教訓は後ほど…。
そして…
まずここで1つ目のミス!
素人なので量産品の板厚を知らず、
板厚10mmとして設計してしまったのです。
でもね、ホームセンターに行ってみると、一番安くて丈夫そうな板は、ワンバイ(1×)材とかツーバイ(2×)材といって、ワンバイだと、
厚さ約19mmなんですね。全然予想とちがうやん。
×の後に来る数字が板の幅、その後が板の長さを示していて、例えば「1×8×6ft」と書いてあれば、厚さ19mm、幅184mm、長さ1,828mmなんです。
厚さが全然違ったことで、特に縦に使う板の長さに大きく影響しました。
ホームセンターで計算やり直し。
…少しパニック。
でも何とか必要な板をゲット。ノコギリで切るかと考えましたが、ホームセンターで切ってくれるサービスがあったので、お願いしました。
ちなみに板の値段は1枚1,080円。5枚購入。まぁまぁの値段…。でもオーダーメイドするんだから、安いもんだと自分を納得させます。
家に持って帰ると、仮組みしたくなります。ドーン💥
おー、ええやん!テンション上がるなコレ。
ピッタリ。何とかできそうだ。
と、思ったんですこの時は。しかしこのピッタリさ加減が、後に災いを招きます。
が、それは最後に書くとして。
なお、写真一番下の縦板の長さが足りないのは切りすぎたものです、ご愛嬌。
にしても、色が白すぎるなぁ。
ということで、
買ってきたほぼ真っ白な板材に、色をつけることにしました。
その前にサンドペーパーかけ。120番→320番→600番の順でやりましたけど、320番で終わっても全く問題ないかと。
色を付けるのに使ったのはご存じ、ワトコオイル。
ちょっと赤味が欲しかったので、スタンダードな「ミディアムウォルナット」色に、単体で塗るとほぼ赤色の「マホガニー」色を混ぜてみました。2:1くらいかな。
それでも、結構赤い。
うん、赤い。↓
いやぁ、元の板と比べると…やっぱり赤い。↓
ワトコオイルはその名の通り、オイルであって塗料ではないので、塗るというより染み込ませる感じです。そのためムラになりにくく、ハケで塗る際はかなりアバウトでOK。塗り忘れの場所が無いか注意するくらい。
ただ、より良い仕上がりを得るためのテクニックがいくつかあるようで、二度塗り、ウェットサンディングなどが紹介されています。乾かないうちにサンドペーパーをかけるウェットサンディングを、二度塗りの際に試してみたのですが、うーん、劇的な変化は感じられませんでした。ただの2度塗りで十分な質感が得られるかと。
いやそれよりも気になったのは、色味の赤さ。
ってことで、二度塗りの際には、ほぼ「ミディアムウォルナット」で塗りました。↑下に敷いてるのが1度塗りの後。上に置いたのが2度塗りの後。色が赤から茶色寄りになったでしょ。
こうして、
後から色の調整ができるのも、ワトコオイルの良いところ
だと思います。
で、乾かします。木目の部分やフシの部分にもオイルが染み込んで、模様が強調されていい感じ。
しかし!
この乾かす工程で、
最大のミスを2つ犯しました。
1つ目。ワトコオイルは塗って30分もしたら、表面に残っているオイルを綺麗に拭き上げろ、と書いてあります。それは、木が吸収しきれなかったオイルだから。
しかし私は、塗ったまま放っておけば、もっと深い色が得られるのでは、と考え、3度塗りの後、拭きあげなかったのです。すると…
一晩置いて拭き上げても、表面にベタつきが…
残ってしまいました。何度拭いてもベタつきが取れません。
で、次が最悪の失敗
なんですが、
天日で干せばベタつきも取れんじゃねぇの。
って思ってしまったんですね。で、日なたに出して干しました。1時間くらい干して、なんか気になってネットで調べると、
木の板は絶対天日干ししちゃダメ!干したら板が反っちゃうよ。
って書いてあるじゃないですか。あちゃー。
すぐに屋内に取り込みましたが、
時すでに遅し。
まぁまぁ、反っちゃってました。
でも、ここまで1日半かかってるので、
やり直しは嫌だぁー!
ということでそのまま組み立てに突入。ベタつきも、まぁ何度も拭いてマシになったのでそのままで。いつか乾くでしょ。
↑いよいよ組み立て開始。完成したら上になる部分から順に木工ボンドとネジで止めていきます。ねじ込んで割れたら嫌なので、一応、ドリルで下穴開けました。
なんかね、ひっくり返して作ってるんで、頭こんがらがりつつ。↑
↑だんだん、完成に近づきます。
しかーし!
ここで、例の「反り」のツケが来ました。見て下さい↓
最後の底板の高さが合わねー。
ってことで、この写真↑の左っ側にある中間の縦板を低くすることにしました。
…(時間短縮)ハイ、切ってもらいました。↓
しかーし! またもやここで痛恨のミス。
仮組みしてみると…
↑あいたたたー。今度は短くしすぎた。
長いのは少しずつ削って調整できますが、短いのはダメです。
今度は、真っ白のままの端材を使ってこの縦板をイチから作ることにしました。あーまた塗装かー
…半日後。そんなこんなで何とか組み上がった階段棚。↓
縦板は、互い違いにしてみました。なんかオシャレでしょ?
1番下の縦板が1枚、足らんやん!って?
ハイそうなんです、設計ミス。途中で互い違いのデザインに変更した際、縦板が増えることが頭から抜けました。まぁいいんです素人ですから。それはそうと、まだここで試練が待っていようとは…
仮組みまでしてピッタリだったはずの棚なのに、完成して設置してみたら、
えぇー!!
なんと、階段の踏み板につっかえて、ハマらない!
あれー? 仮組みではきっちりハマったのに…
思うに、
・ピッタリに設計しすぎたこと
・木の反りが影響したこと
・仮に反っていなくても、木と木の接続部はピッチリ隙間ナシ、とはいかないこと
から、設計と比べて、板面の高さが若干、上がってしまったものと思います。
さて、どうしよう…ここで、共同製作者の息子がアイデアを出してくれました。
彫刻刀で板の上面を削ろう!
って。たしかにサンドペーパーよりは速そうだ。学校で使ってた彫刻刀を引っ張り出して…↓
ゴリゴリ、ゴリゴリ…
ゴリゴリ…
そしてついに!
ジャーン💥
↑ハマりました。やっと完成!!
途中で短く切りすぎた縦板は、ステンレスのブックエンドにボンドで接着。置いてみると、↓
ほーら。最初から縦板があったかのような。
↑奥行を抑えたので、こんな感じで、窓からの光も遮りません。
我が家に憩いのスペースが増えました。
そして、あの、最後に苦労して削った面には、記念に、家族皆んなで署名を入れました。
日付けはもちろん、
令和元年5月
ってね。
あと、ネジ、釘、一本も使わずに家具を設計製作する家具職人さんのスゴさを思い知りましたね。
参考になりましたでしょうか。それでは、またー!