黄檗山・萬福寺の "かいぱん" と、ご朱印。
禅宗といえば、臨済宗、曹洞宗、そして、
黄檗(おうばく)宗。
その大本山・黄檗山萬福寺(まんぷくじ)の開祖・隠元(いんげん)禅師は、中国のご出身。インゲン豆を日本に伝えたお方。
翻ってここは、京都府宇治市。
JR黄檗駅というのもあるし、"おうばく" というのは子供の頃から知っている身近な地名だったのですが、
実は、
黄檗山萬福寺というのは、日本に渡る前に隠元禅師が住職を務めた福建省のお寺そのものの名前だそうな。
今の今まで知らなかった…
で、行ってきました萬福寺。
お出迎えは総門から。↓
↑中央を高く、左右を一段低くした門は、中国の様式。
次にくぐるは三門。↓ 東大寺南大門にも負けない、堂々たる門だ。
次に迎えてくれるのは、天王殿。↓
中には布袋尊(少ーし見えてます)↑や、韋駄天が。↓
さらに奥には、本堂である、
大雄寶殿(だいおうほうでん)。↓
お気付きかと思いますが、ここの建物はどれも、屋根の反りが大きくて絵になります。これも、中国式。
さらに、日本では唯一最大のチーク材を使った歴史的建造物だそうです。チークは南、および東南アジア原産で、これも、中国の影響大。
ワタクシ、チーク材といえば、こうしたデンマーク製の家具の大きさしか思いつきませんから、大雄寶殿の巨大さを思い知ります。
しかしここは、
ホントに広大なお寺だ。
まだ、ここですから。↓
お次は、斎堂。いわゆる食堂ですね。
ここに、
見てみたかったもの
があります。↓ 見つけられますかー?
それは、この
"かいぱん" です!↓
開梆とも魚梆とも書くようですが、読みはいずれも、かいぱん。
中はくり抜かれていて(お腹から見ると穴が空いてます)、
なんと! 食事の時間を、これを叩いて知らせるんです!
色が変わっていて、何度も叩かれてる部分がわかります。これは、三代目のかいぱんだそうな。木魚の元にもなったんですって。
で、
何か、くわえてますよね。
この玉は煩悩を表していて、飲み込もうとしてるんじゃなくて、
吐き出そうとしているんだそうな!
腹を叩く行為は、吐き出させるのを助ける意味があるんですって。なるほどー
で、最後に、お約束のご朱印を。
大雄寶殿(だいおうほうでん)と、魚梆(かいぱん)2種類頂きましたー。
あとね、これも。↓
これは、買っちゃうでしょー。
邪気を払うという桃の木を、おそらくレーザー彫刻していて、精巧なつくり。
もちろん玉をくわえてますよ。
指で腹を弾いて吐き出させるかな。
800円也。
その他、ここ萬福寺は、普茶料理(ふちゃりょうり)という精進料理も有名だし、紹介しきれない、絵になる見所がたくさん。
最後の方に、写真だけで紹介しておきますね。
それでは、またー!