世代交代…。自衛隊の正式拳銃が替わるのか。
日本では基本、拳銃は所持できませんが、気軽に実物に触れる場所が国内にあるんですよねー。
それが、自衛隊の基地。
年に一度程度の基地祭に行くと、結構普通にテントなんかで展示されていて、触ってもいいよーって言われます。
もちろん、弾も弾倉(マガジン)も入ってませんし、持ち逃げできないよう繋がれています。
でもね、中学生が初めて実銃に触れたあの衝撃。
ズシリと重い感触。忘れられないなー今でも。
でその銃がこちら。↓
旧型 = SIG SAUER (シグ・ザウエルまたはザウアー)のP220。
自衛隊名「9mm拳銃」(素っ気ない呼び名だ)。ちなみに9mmってのは口径です。日本の新中央工業(現ミネベアミツミ)がライセンス生産。
ワタクシ当時、コイツのMGCのモデルガンを持ってたんですね。
でね、航空自衛隊の奈良基地で触らせてもらった9mm拳銃がですね、ホントソックリだったんです、僕のMGCに(逆やろ笑)。
だからワタクシ、このSIG SAUERの拳銃に思い入れがあります。カッコ良いんですよねデザインも。
で、P220の正式採用が1982年ですから、もう40年も使ってる。そう考えると、
早く替えてあげてよー
って気持ちにもなります。
旧いモデルなりに、素人目に見ても設計が旧いところがあるんですよね。例えば、
・装弾数が少ない。9発。今時のだと15発程度が普通。
・マガジン(弾倉)キャッチボタンがグリップ底部にあって、片手で操作できない。マガジンってのは弾を込めておく部品のことで、グリップの中にカチャンと挿入されているのですが、全部撃ち終わったら普通、銃を持つ右手でボタンを押して空っぽのマガジンをストンと落とし、その間に左手で予備のマガジンをベルトから引き抜き、素早く次の弾を装填出来るようになってるのですが、このP220の場合はマガジンキャッチレバーがここにある↓。
これをグイッと押しやって、マガジンを引っこ抜く感じになる。両手を使うんですね。
マガジン交換のスピードより、脱落防止を重視していたんでしょう。
新型 = HK SFP9
ということで新しく採用された新型の9mm拳銃は、ドイツ🇩🇪はHK(ヘッケラー&コック(コッホとも))のSFP9。↓
素人目に見ただけで、新世代だなってわかる。
例えば
・ポリマーフレームといいまして、フレームが金属製じゃなく樹脂製なんですね。
・銃口下部にレールを装備していて、ここにフラッシュライトやなんかを取り付けられる。
・ストライカー方式って言いまして、ハンマーが無くなった。
・マガジン・キャッチは、見にくいですがトリガーガードの根本にあって右手でも左手でも、持った手で片手で操作できる。
・もちろん装弾数も増えてます。15発。
・あとね、これが一番大きな違いだと思うんですが、安全装置がトリガー・セイフティと言いまして、二重トリガーになってるでしょ。つまりこの二重トリガーを両方引かない限り、発射されないわけです。↓
この方式、旧式のピストルに慣れた我々の世代にはかなり違和感ある。
撃つ前に、何かレバーを動かして安全装置を解除するって操作が無いわけですから。
隊員の皆さんも慣れが必要かと。
最後に新旧2つを並べて。↓
スタイリングは、はっきり言ってP220のボロ勝ち(根本から銃口に向かってすぼまる感じとか、ストライカー方式のように後頭部がエイリアンみたいに出っ張らないとか)だと思いますが、まあ機能性の違いが甚だしいですからねえ。
背に腹は替えられません。
隊員の方も、やはり新しいのはウキウキするでしょう!
探してみたら、両方とも、トイガンで手に入る。すごいですね↓。それでは、またー!