見出し画像

足して2で割っちゃ、ダメ。 〜スマイソン

足して2で割ったらあきません。1に戻っちゃいますからね。足すんなら、足す前のヤツのイイトコどりで、結果して2.5くらいにもってかないとね。

鉄砲の世界では、イイモノのイイ部分だけ足し合わせてニコイチにするっていうカスタムがあります。

私の好きなのは、「スマイソン」

っていいまして、スミス・アンド・ウェッソン(S&W)とコルト・パイソンを合わせて、スマイソン。

スモルト、と略す場合もありますが、

語感が「もひとつ」なので、スマイソンと呼びます。

まずはリボルバーのロールスロイスともいわれるコルト・パイソン。↓

注目していただきたいのは銃身です。

ベンチレーテッド・リブといいまして、銃身の筒の上に、細長い穴の空いた部分が乗っかってますよね。この穴に空気が通って、銃身を冷やす、という。
それと、銃身下部に、も1つ、小さな筒がくっついてます。アンダーラグなどと呼ばれてますが、これが銃口まで延びてることで銃身を重くして、撃った時の銃口のハネ上がりを防ぐ、という。
じゃ、普通のはどうなってるのかといいますと、こうです。↓

ほらね。これはS&WのM19というモデルですが、ベンチレーテッド・リブもないし、アンダーラグも途中で切れてて、銃口まで伸びてないでしょ。

この豪華版の、というよりカッコいい銃身に、S&Wの機関部をくっつけると、

こうなります↓。

機関部というのは、グリップとシリンダー(日本語では回転式弾倉といいます。弾を込めておく筒状の部分)の間の内側にありまして、トリガー(引金)を引くと、ハンマー(撃鉄)が連動して動く、そのメカが内蔵されてるワケです。

で、この

メカにも、コルトとS&Wの間に大きな違いがあります。

細かく書きませんが、コルトはネットリ、S&Wはカッチリ、スパッとキレがいい感じ。モデルガンしか知りませんが。あと好き嫌いはありますけどね。

ということでスマイソン、イイとこ取りのニコイチカスタムにもかかわらず、

最初からこうであったかのような、

美しさとバランスの良さを兼ね備えていると思います。

足して2で割って1にするんじゃなくて、イイとこどりの0.8+0.8で1.6。さらにカッコ良さが加わって、2.5くらいになっているかと…何言ってるのかちょっとわかんないですけど(byサンドウィッチマン)。

でも、切り取って残った部分はどうするんだろうか。悪いとこ取りでもう一丁作って叩き売りするのかな?

そんなこんなで、最後に、グリップ着せ替え特集で終わります。

まずはデイビスのゴムグリップ。グリップ単体で見てもデザインが秀逸。握った感じはすごくスリム。フレームをそのまま握っているかのような。

次にアルタモント製のサービスサイズグリップ(握り部分の大きさがフレームのサイズギリギリしかないやつですね)にグリップアダプター。コンパクトで職人気質みたいな感が出て、私はこのスタイルが一番カッコイイかと。

最後はザイル社製のターゲット・グリップ。どちらかというと競技用の、親指を置く部分が大きいやつですね。

それでは、またー!


サポートいただけるなら、グンとやる気出します。