見出し画像

多分 月曜日

宵越しのお茶は良くないと言われるが、宵越しのワインは大丈夫かしら?
なんて考えながらベッドサイドにある赤ワインを飲み干す。今さら体に良いの悪いのなんて考える方が矛盾している。
昨日の夕方からWINEを飲んで。さんざんLINE通話をした後に、奴が他の女にも同じことを言っていたんだって知った。オープンスペースでするな。せめて聞かれないようにするとかの配慮はないのか。私とのやりとりはCLOSEで行われるのに。そうか。彼女との関係はOPENで良いということか。確かに誰にでも同じようなことを言うし、女と見たら口説かなくては失礼にあたると思っているような節はあった。懲りもせず、そういう男を好きになってしまった私が悪い。言葉なんて簡単で、BGMもその場での操作で変えられるし。好きな女だってその時の会話でいくらだって盛れるじゃん。そんな簡単なことが、恋をしてしまうと見えなくなるのはどうしてなんだろう。ジェラシーでみっともない事を平気でする女の子たちを散々見てきたのに。自分がそのジェラシーに縛られてるって気づくのが遅すぎる。
日曜の夜から抜け出せない。今日は昨日の夜の続きの朝で、その余韻の中にいる。月曜朝はすっとばして、どこで帳尻合わせようか。すっぽり抜けた月曜日は私の中には何も残らない。長い長い日曜日がまだ続いている。
月曜日を始めた男はもう冷めている。そうだよね。ちゃんとした人間はスケジュール通り日々をこなし、社会活動を行い、くそくだらない想いだとか感情はなかったものにしていく。月曜日を始められなかった恋人の愚痴なんて聞いている暇はない。守るべき家族もいるから。朽ち果てていく恋人には憐れみをもって接するだけ。
冷えたWINEはなくなった。こんな時に限って何もない。ざわつきは収まらないのに盛り上げてくれるアルコールがないね。沈むための薬は山ほどあるのに。さすがにAM9:00から沈みたくないよね。なんて贅沢。オーバードーズ脳細胞を破壊してますます廃人に。乾杯。
虚言、妄想、恋人

いいなと思ったら応援しよう!