導入しやすい?中小企業向けTeams Phone
Teams Phoneってどうなの?
数年前から私が受け持つ複数の外資系クライアントではTeams Phone導入企業が増えてきました。背景として、今まで使っていたレガシーPBXやIP-PBXの導入コストが高額である事、グローバルでMicrosoft365導入している企業が増えたこと等が上げられます。
また、コロナ禍以降、リモートワークが増えた事により、クラウド電話へのニーズが高まっているという事もあるのかもしれません。
Teams Phoneも種類がありますが、私のクライアントで導入されている技術としては、SBC(Session border controller)を自社サーバールームに置くタイプのDirect Routingです。
しかし、その為にはSBCをセットアップするネットワーク技術者が必要ですし、他社に依頼するにも費用がかかる。私のクライアントでは、海外のネットワーク技術者がローカルのネットワーク技術者と調整を行いましたが、従業員数の少ない中小企業ではそこまで費用をかけられない場合もあります。そんな時どうするか?で選択肢に上がるのがCloud Phoneに近い形のTeams Phone導入です。
気になるサービス
ということで、最近気になっているのが、DocomoのDirect Calling for Microsoft Teams, そしてKDDIのCloud Calling for Microsoft Teams のNTTとKDDIという2台キャリアから出しているサービスです。SoftbankのUnitalkも似てはいますが、海外のMicrosoft365との接続性等外資系企業には制約が多く導入は難しいなと思いました。
DocomoとKDDIのサービスは、案内を見たところ恐らく同じ様なサービスかと思います。この2つのサービスは、同じダイレクトルーティングでもSBCを自前で用意しなくてもよく、全てクラウド上でセットアップが可能。自社にPBXやSBCを置かなくて良いのは魅力的です。また、既に海外の本社で導入済みのMicrosoft 365に接続が可能です。
費用が1ユーザーにつきいくらというキャリアに支払うライセンス形式、また、キャリアに支払う利用料以外に、別途Microsoft へ支払うTeams Phoneのライセンスが必要となります。
人が増えるとそれなりに費用もかさみますが、中小企業がPBXをローカルに設置する事を考えたら固定資産が増えない為、初期費用が少なく済むのは大分お得感があります。
因みに弊社では
因みに弊社では上記の図の様にTeams Phoneを導入していますが、DocomoでもKDDIでもなく、お付き合いのあるクラウドフォンサービスで設定をしています。
新たにMicrosoft365を導入する必要がなく、自社でもともと契約していたMicrosoft 365にてTeams Phoneの管理ができる為、外部PBXベンダーに依頼する事なく自前で様々な運用が可能です。
今後に期待
10年前に導入しようと思ったけれど、痒いところに手が届かず諦めていたサービスが今は難なく使えるようになっています。まだ私も設定等の経験値が足りませんが、既に今年度Teams Phoneの導入が決定しているクライアントもある為、日々勉強していきたいなと思っています。