繊細さんは本当に受け身で行動力がないのか？
私は今までずっと、自分には行動力がないと思っていました。
繊細気質なところや自己肯定感の低さから、保守的で、変化を嫌い、新しいことに挑戦する勇気が持てない性格だと思ってきました。
ズバッと言ってしまえば、自分のことを“臆病者のヘタレ”だと、どこかで思っていたんです。
また私は、５年間ひきこもっていた経験から、
“自分で自分の未来を切り開いていく”
ということに対して、ずっとコンプレックスや苦手意識を持っていました。
現に私は今、ミドサーながら１年近く無職で実家暮らしの身なので、そんな自分に歯がゆさを感じている真っ只中ではあるのですが、
最近考え方が変わって、
“あれ、自分って行動力がないわけでもないんだな”
と思えてきたので、今回はそれをシェアしたいと思います。
さて、
行動力を言い換えると、“男性性”と表現することができます。
男性性は、以下の性質を持つと言われています。
力強さ・責任感・たくましさ・包容力・与えること・粘り強さ・リーダーシップ・論理的思考・決断力・行動力・持続力・推進力・発言力・大胆さ・計画性・合理性・客観性・自己主張・冒険・リスクをとること
HSPからしたら、一見自分とはほど遠い性質に思えます。
ちなみに女性性はというと、
やわらかさ・ぬくもり・包み込む・慈愛・献身・サポート・理解すること・受け取ること・感情・直感・美しさ・母性的・育む・順応性・適応力・純粋さ・共感・傾聴・情緒・流れにのる・ゆだねる・癒し
とあり、HSPの自分としては女性性のキーワードの方がしっくりきます。（特に、“共感”、“感情”、“直感”など）
この男性性・女性性は、性別問わずどんな人にもあり、そのバランスが大事だと言われています。
そして、繊細さんは女性性が強く、男性性が弱い傾向にある人が多いように思えます。
しかし、ここでタイトルの
“繊細さんは本当に受け身で行動力がないのか？”
に対する答えとして私が思うのは、繊細さんは男性性が弱いのではなく、
男性性の“コンパス”が狂っていて、“鏡”が歪んでいるだけ
ということです。
繊細さんは、男性性が弱いわけじゃないんです。
ちゃんとあるんですよ。
自分を導いたり、ひっぱっていったり、自分の未来を切り開いていく力がちゃんと備わっているんです。
ただ、その男性性の“コンパス”が狂っていると、自分に合った環境を選び取ることができません。
私自身、これまで自分の繊細気質をうまく活かせず、失敗ばかりしてきました。
自分に合わない仕事を選んで、必要以上に疲れたり自信を失ってきました。
そっちじゃないよ、っていう道を選んできて、その度に頭に金ダライが落ちてくるようなことばっかりしてきたんです。
（最近では、“ああ、こっちの道は金ダライしか落ちてこないな”ということが、なんとなくわかるようになりました笑）
だから、繊細さんは何も変わる必要はないんです。
その狂ってしまったコンパスを、見直してあげるだけでいいんです。
ちゃんと金ダライが落ちてこない方位を示してくれるように、調整するだけでいいんです。
そのコンパスは、繊細気質を持つ自分向きじゃなかっただけなんです。
なんとなくまわりに合わせて作ったコンパスではなく、自分だけのオリジナルのコンパスを作っていいんですよ。
そして、それに従って進んでいっていいんです。たとえ獣道すらない方角だとしても、コンパスに従って突き進んでいいんです。
また、男性性の“鏡”が歪んでいると、男性性を発揮している自分を正確に映してくれません。
そのため、自分自身の中の男性性にイマイチ気づけないのです。
私は前職を退職してから、ずっと自分は何もしていない怠けものだ、という意識がどこかでありました。
けれど、ブログを書いたり、未経験の仕事の面接を受けたり（“金ダライ”が落ちてきて辞退しましたが…）、かつて参加していた自助グループに７年ぶりに参加するなど、
自分なりにいろいろと行動してきたことに気づきました。
男性性と聞くと、どうしても“結果を残す”とか“成し遂げる”といったイメージを抱いてしまいます。
しかし、そこまで到達できなくても、男性性を発揮することは可能なんです。
こうしてnoteに書くことも、言ってしまえば男性性が高くないとできないことなんです。
そう考えると、私の男性性も結構イケてない？と思えてきます。そして、それでいいんです。
自分には行動力がない…とお悩みの繊細さんは、ぜひ見方を少し変えてもらって、
自分は男性性が弱いわけではなく、コンパスが狂っていたり、鏡が歪んでいただけだったのだ、ととらえてみてください。
例えば私のように、無職の人にとっての行動力って、転職エージェントに登録したり、ハローワークに通い詰めることだけじゃないと思うんです。
興味のなかった分野のYouTube動画のチャンネル登録をしてみたり、
自分の好きなこと・得意なことを好きに自由に書き出してみたり、
そういうほんのささやかなことでも、行動力があると言えるんです。
実を言うと、私は繊細さんは、男性性を発揮することが得意だと思っています。
なぜなら、女性性が強ければ強いほど、男性性も強いと言えると思うからです。
“受け取れる”ということは、“与えられる”ということです。
“理解すること”が得意ならば、“人に伝えること”も得意なんです。
“感じる”力が強いからこそ、ブレずに“決断する”ことができます。
“純粋”だからこそ、”冒険”することができます。
繊細気質のマイナスな面ばかり注目していると、せっかく持っている男性性の良さを曇らせてしまい、見えなくさせてしまいます。
それを取り払いさえすれば、男性性はどんどん開花していくのだと思っています。
今生きづらさを抱えた方は、どうか自分を卑下することなく、焦らず自分なりのペースでゆる～くやっていきましょう😊☕
答えはもうすべてあなたの中にそろっているんですから。
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全４回シリーズあります。とても勉強になりました。個人的に有料級の記事だと感じました。
こちらの記事も大変参考になりました。巷の男性性・女性性の情報に違和感がある方はぜひ。
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