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私は“シスジェンダー”だけど選びたい
突然ですが、私は本名が中性的です。
中性というか、ほぼ男性の名前です。
加えて、私は女性の割に身長がかなり高いので、
もし私の身長・体重と名前だけを伝えたら、10人中10人が“男性”だと思うと思います。
前に選挙に行ったときに、顔と入場券を交互に見られ、
年配の受付の方に、「…スイ“子”さん?」と“子”をつけられたことがありました。
小学生のころ、校内放送で「○○スイ“君”」と、間違って読み上げられたこともありました。
くわえて、私の名前はマイナーな漢字で一般的な認知度が低く、
口頭で説明するときにちょっとめんどくさいなと思うこともあります。
けれど今では、そんな自分の名前がとても気に入っています。
両親からもらったもので一番うれしいものは、“自分の名前”かもしれません。
スイさんの名前って芸能人みたいだよね、と同僚に褒められた(?)こともあります。
まだ小学校に上がる前、
髪の毛をかなり短く切られたとき、私は、
「ボク、男の子になっちゃった。」といい出し、
そこからしばらくは、自分のことをボクと言っていたそうです。
(※これは元祖ボクっ娘に違いない!と思って調べたら、1936年にはもう存在していました。by Wiki)
そこから、自分の本質はあまり変わっていない気がします。
私は、“女性”として生まれて特に違和感がないので“女性”をしていますが、
だからといって、自分から全力で“女性”になろうとは思わないのです。
自ら“女性”として、楽しく明るく愛されて生きてこ☆とは思わないのです。(むしろちょっとは思ったほうがいいのかもしれない)
不思議です。
身長が高いせいだからかなとか、成育環境のせいかなとは思うのですが、
どうやら小さいころからそういう傾向があるのです。
例えば、小学生のときに習い事の発表会があって、口紅をつける機会がありました。
そのときに、なんとなくイヤだった記憶があります。
また、男友達のお母さんからかわいがってもらっていたのですが、
かわいらしい服やバックをプレゼントでいただいたときに、
子どもながらに、あんまりこういうのは好きじゃないな…と思った記憶があります。
女の子はかわいいものが好き。
女の子はピンクが好き。
そう決めつけられるのが、昔から好きじゃなかったのかもしれません。
かわいいものも好きですが、それ以外のものも好きです。
ピンクも好きですが、水色や青緑も好きです。
“かわいいものだけ、ピンクだけ”
そういった、選択肢が最初から与えられていないことに、違和感を持っていたのかもしれません。
選びたい。
選ぶ権利を与えてほしい。
けれど、人生は往々にして、選択肢が与えられないときがあります。
私はいわゆるシスジェンダーですが、それでも自分の性にまつわることは、自分で選びたいと思うときがあります。
“女性”としての振る舞いを期待されたり求められたりすると、軽い嫌悪感を持ってしまうときもあります。
思えば“自分の名前”というのは、家庭環境や性別の他に、
この世で自分が選びたくても選べないことに、最も歯がゆさを感じるものの一つのような気がします。
その名前の“くじ運”は、私にとっては最強でした。
いわば、“名前ガチャ”でSSRを引きあてた感じ。
こうしたネット上でアカウントを作るときも、
本当は本名にしたいくらい、気に入っています。
(本名の漢字がスイとも読めるので、今回はスイにしました。)
よく、セクシャリティはグラデーションだと言われます。
人によって性自認はさまざまで、男性、女性、もしくはその両方、またはどちらでもない、わからない、決めたくない、などと思っていても、
その考え方や捉え方は三者三様なんですよね。
さて、私はそのグラデーションの、どこにいるんだろうか。
昔から、自分の性別にあまり執着しないほうでした。
男性になりたいと思ったことはありませんが、
某プチプラコスメのキャッチフレーズみたいに、
女子って楽しい!最高!みたいに感じたことも、イマイチありません。
昔好きだった漫画家さんがインタビューで、
女性として生まれたから女性でいるだけで、特に女性であることにこだわりはない、みたいなことを言っていて、
なんだか妙に納得した覚えがあります。
性格的に、「かわいいね」と言われるよりも、「おもしろいね」と言われるほうが得意(?)です。
また、HSP気質で困っている人に対してついつい手を貸してしまうところがあり、
『自分以上に“心根がイケメン”な人に会ったことがない』という謎の自負がありますが、
男性に生まれていたとしても、しょせん三枚目でいまいちパッとしなかったような気もします。
ようするに、選べることがいいのかなと思います。
たとえ性別違和がなかったとしても、
決めつけられたり押し付けられたりすることに対しては、
窮屈に感じてしまいます。
自分の性別を受け入れていても、
その性別としてハッピーなライフを送れているかといったら、
必ずしもそうではないし、
本来は、性別ではとてもひとくくりにできないほど
“性”は多様なのだと思います。
そしてせめて、選ぶことができたら。
選ぶことで自分らしさを表現していけたら。
そんな自分らしさを認めてもらえたら。
きっともっと生きやすい世の中になるんじゃないかなと思います。
なんだかまとまったようなまとまってないような記事になってしまいました。
世の中にはこんな人もいるのね( ´_ゝ`)と思っていただけたら幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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