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失敗の末路。
今朝いつも通り仕事の支度をした。
支度中、どうも調子がおかしい気がしていたが気のせいだろうと思い、進めていく。
準備を終え、やはりいつもと違う気がすることに気づいた。
しっかり吐いた。
日々の仕事のストレスなのかもしれない、と思いたかったが、今回ばかりは昨日の暴飲暴食による吐き気であることが濃厚だった。
とってもいい薬である太田胃酸を飲んでも止まぬ吐き気。便座に顔を押し込み、口に指を突っ込み、「吐いてしまえば楽になるはず」という独自の家庭の医学を自らの口に押し込む。
吐きはしたが疲労感とやまぬ吐き気から、今日は仕事を休むことにした。
何歳になっても学習しない暴飲暴食の副作用。
いつになったら学習するんだろうと、反省しながらベッドの横たわっていると、いつもと違う様子に猫が怪訝な顔をしながら近づく。
吐いたからか、うがいがしたのだが、口元の匂いを嗅がれる。
やめて欲しかった。
こんな歳になっても学習しない自分の情けなさを恥じている時に、重ねて猫に「口元臭うよ」言わんばかりに匂いを嗅がれる。
情けない。
情けなさで穴があったら入りたかったが、入る穴もないので布団にさらに深く潜った。
布団はいつでも私を暖かく包んでくれる絶対的な存在。この時期には特に沁みた。
午後を過ぎたあたりから、吐き気がおさまり、すっかり体の調子が戻った。
どこかで自分は「違う病気なんじゃ?」と不謹慎にも信じててはいたが、紛れもなくただの暴飲暴食による体調不良だった。
瓶で買ってある太田胃酸。
こんなに飲まずに消費期限が過ぎてしまうだろうな、備われば憂いなしだしな、なんて思って買ったが、もうそろそろ買い足さなければならないくらいには重宝してしまっているし、何度も繰り返してしまっている失敗に己を恥じた。
こう何度も失敗しているが直らないものって私の人生には結構ある。
同じ失敗を違う年齢でしているだけに、ミスへの対処は素晴らしく早く仕事を休むという英断もできるようになっている。
変なとこばかり学習し、失敗の根を断つことができぬまま大人になっている。
こんな大人でいいのだろうか、とも思うがなってしまったから仕方ない。
そんな感じで今日は寝よう。
太田胃酸、いい薬です。
お休みなさい。