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ジェネリックの圧
薬局に耳鼻科のお薬をもらいに来た。
受付で必ず聞かれる。
「ジェネリックでよろしいですか?」
ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を使っており、品質、効き目、安全性が同等なおくすりです。厳しい試験に合格し、厚生労働大臣の承認を受け、国の基準、法律に基づいて製造・販売しています。
そして10月からジェネリック医薬品以外を選択すると料金が高くなっているらしい。
どういうカラクリなのかわかっていないけど、それは新薬を作る医薬品メーカーに不利益が出ないのだろうか?
政府からお達しがあった時、その医薬品メーカーはよく文句言わなかったもんだな…と思う。
世間から新薬を期待され、沢山の人員と時間をかけて検査、研究、実験して製造する医薬品メーカー。
何万人に一人しか発症しないような珍しい病気のお薬も研究開発されていると思う。
藁にもすがる思いで新薬の誕生を待っている人が世の中には沢山いるし、使命感を持って日々研究開発している人もいるだろう。
なのにみんながジェネリックを選択してしまったら医薬品メーカーに不利益は生じないのだろうか…。
これまでペイできていた開発費は捻出できるのだろうか…。
高い思想と理念と使命感を持って研究開発を行なってください。
でも甘い汁は吸わせませんよ。
低利益、低コストで最高のパフォーマンスをお願いします。
って…なんかブラック企業みたいじゃない?
近年の薬不足。
医薬品メーカーの声なき反抗だったりして…。
たとえそうだとしても文句言えない気がする…。
神経質な夫は以前から
「ジェネリックを選んだら全然効かなかった、絶対に同じじゃない!」
と文句を言っていた。
よくもらっていた薬をジェネリックに変えたら効きが悪かったらしい。
精神的なモノじゃね?とも思わなくもないが…。
私にもなるべくジェネリックを断るよう言ってくる。
夫もそう言うし、私もこれまでは同じ値段ならジェネリックじゃない方を選んできた。
しかし薬局の受付で
「ジェネリックでない方をお願いします」
と言うと必ず「え…あ…そうなんですか…」みたいな間がある。
薬局で推進キャンペーンでもあるのだろうか、「ジェネリックとは成分が同じで〜」と一から説明されたこともある。
「すみません…それでも夫が以前試したら効きが違う、と言ってたもので…」
そう伝えてやっと了解してもらう。
「え?こんなにジェネリックが推進されてるのに?」
「国の医療費削減に協力しないんですか?」
そんな風に思われてそうなジェネリック圧を感じながら…これは被害妄想?
でも料金値上げと言われたら、私もジェネリックに転んでしまった。
微々たる効果の差(と思いたい)よりも目の前の10円が勝ってしまった。
医薬品メーカーの方々に不利益が出てなければ良いのだけど…。
志高いお仕事、命に関わるお仕事をしてくれてる人々にうまい汁を吸ってもらっても良いんじゃないだろうか?
度をすぎていたら良くないけれど。
100円ショップの雑貨を低コストで作るように、主婦が安い食材で料理を作るように、医療にまで低コスト高パフォーマンスを期待されたら「それは違うだろ〜」と思ってしまう。
実はこれは私の知識不足、医薬品メーカーは全く不利益を被ってなくて、むしろジェネリックが流通してくれてありがたいと思ってたりするのかな?
むしろそうであってほしい。
私のこの文章が的外れであることを願いたいものだ。