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大腸カメラ体験記 (前編)

※ お食事中の方はご遠慮ください。
 未経験の方の参考になればと思い書きました。

………

去年の今頃、少し気になる症状があり胃腸内科を受診した。

医師より
「おそらく大丈夫かと思うけれど、念のため大腸カメラを受けてみては?」
との提案。
別室に移動して看護師さんから説明を受けた。

検査自体は麻酔?鎮静剤?を使うのであっという間に終わるらしい。
ただ、前日から(2〜3日前からだとなお良し)の食事制限、当日は朝から2リットルの下剤を飲んで便を出しきる、そんな諸々の説明を受けているうちに私の心が折れた…。


「せっかく説明していただいたのにすみません…
 今回はちょっと見合わせたいです…」


丁寧に説明いただいた看護師さんに平謝りして、そそくさと病院をあとにした。


それから半年以上経ち…

…やっぱり気になる。

そんな折、知り合いの方が同じその病院で大腸カメラをしたという話に。
「気になってモヤモヤしてるなら、やってみた方がスッキリするよ!」

確かにその通り…。

ということで去年の秋、以前説明まで聞いて挫けた胃腸内科に半年以上経ってから再受診。
照れ笑いしながら医師に「覚悟が決まりました」と伝えてみた。
覚悟までの時間の長さよ。笑


早めに食事制限すればするほど当日の排便が楽になるそうだが、人と会う約束もあったりで結局前日からの食事制限に。
絶食ではない。
繊維の多いものや肉類は避けて、雑炊やうどんなど炭水化物メインの食事をするというもの。
野菜無しのかたよった食事なのでちょっと意外。
体の健康と腸に優しい食事は別物のようだ。
(医院から参考メニューなども教えてくれる)

前日の夜は錠剤の下剤?整腸剤?を飲み、水とお薬を混ぜて翌朝に飲む2リットルの下剤を作り冷蔵庫に入れて眠りについた。
(冷やした方が飲みやすいらしい。)


翌朝、
下剤ドリンクの説明書とにらめっこ。
いよいよ大仕事が始まる。

便を出し切って、透明の水のような便が出てくるまで下剤を飲まなくてはい。
説明書にはその経過の様子を疑似ウ◯コの画像で示してくれている。
少々ビックリだが、わかりやすくてありがたい。


しかし何度見ても信じられない。
お尻から透明の液体…本当にそんな事が起こるんだろうか…。


考えるより行動、検査の時間から逆算して下剤を飲み始める。
そして下剤と一緒に温かいお茶も飲む。
(水分も一緒に摂らなくてはならない)

下剤の味がダメな人もいるらしい。
若干の塩味、私の感覚としては経口補水液のOS-1に似ている気がする。
いや、OS-1より飲みやすい気もした。

1リットルも絶対飲めないって…と思っていたのだが、案外いけそう。

これから2〜3時間(記憶が曖昧)ほど、時間をかけて少しずつ飲み、腸の中の便を出しきる。


飲み始めて30分…変化なし。


40分…変化なし。


あれ?ヤバい…これはヤバいよ…効いてないんじゃない??
焦りだす私。
体をクネクネ動かして腸に刺激を与えてみる。


しばらくするとオナラが出そうな感覚が…一応トイレに座ってみた。

すると…

オナラと一緒に下痢状の便!!


ひゃー、トイレに行った自分を褒めたい。

腹の痛みは一切無かったので、トイレに入っていなかったらリビングで粗相していたところだ。
恐ろしや、恐ろしや…。


そこからは怒涛のトイレラッシュ。

飲んでは出して飲んでは出しての繰り返し。


時間が経つにつれて
「この便はいつから体内にいたんだろう?」
と思わせる大腸に長居していると言われる宿便のようなものも出てきた。
下手したら数年もの?数十年もの?
どんどん大腸が綺麗になっているのを感じる。
なんか…ちょっと気分が良い。


腸活に熱心なモデルさんだか女優さんだかが
「私、毎年大腸カメラをしているんです」
とテレビ番組で豪語しており驚いたのだが、やりたくなる気持ちも少しわかる気がした。
カメラはしたくないけど便を出し切るのはアリかもしれない。


そして徐々に便が変化してきた。
下痢状の便が、尿に便が混じっているような状態になり、そのうち尻から尿が出てくるような不思議な状態に。


これがあの説明書の状態か!!

腸内の固形物が無くなったらそれまでの急な便意もおさまってきた。


早めに透明になれば下剤も2リットル全て飲まなくても良いそうだ。
私は1.5リットル程で検査可能状態になった。


病院に行く途中にあるコンビニの前で信号待ちしていたら、無性に鶏の唐揚げが食べたくなった。
お腹に優しい食事の反動だと思う。
「検査が終わったら帰りに買うんだ!」
それを目標に病院に向かうことにした。

後編に続く…


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