政治家とルッキズム
総理大臣の服装の乱れが話題になっているようだ。
ズボンのたるみやら色々気になる点があるらしい。
たしかに言われてみれば気になる…。
公に写真を発表する前に修正なり、撮影前にスタイリスト的な人やお洒落に定評のある議員がチェックするなりできたのではないか?と思わないでもない。
政治家も大変だね。
しかし、以前書いたトピック同様、見た目はいいけど中身がボロボロの政治家もいる訳で、見た目見た目と言いすぎるのもいかがなものか?と思ってしまう。
見た目も戦略の内と考えて取り組むのは良いことだろう。
しかしそれもほどほどに、と願いたいところだ。
トランプ氏はおそらく人生をずっとスクールカーストの一軍でやってきたタイプとお見受けする。
見た目も雰囲気も一軍オーラの安倍元総理との相性はさぞ良かったに違いない。
しかし石破総理から一軍オーラは…
残念ながら出ていない。
では、それほど一軍オーラは外交に重要だろうか?
先に「残念ながら」と書いたが、スクールカーストの一軍が正義ということもない。
学生時代を三軍四軍、もしくはそれ以下で過ごしていた人達が社会に出て脚光を浴びることもよくある話だ。
石破総理の学生時代までは存じ上げないが、どちらかというと後者寄りだったのではないだろうかと推察する。
一軍でない人間が一軍ファッションを着込んでも、すぐメッキは剥がれてしまうだろう。
はなからカーストが違うとわかる相手なら、いっそ「何を考えているかわからない」と思わせるくらいの方が対等に話し合えることもあると思うのだ。
某国の前総書記の方は、財力的には高級スーツも身につけられると思うのだが、テレビで見かけるお姿は常に何故か工場の作業着風。
髪型も全く気にしていないご様子だった。
しかし、実際に話してみるとなかなか一筋縄ではいかない頭の切れる人物だったという話を聞いたことがある。
ミサイルを飛ばしたり無茶苦茶なことをしてくるが、結果的に振り返ってみるとギリギリのラインで自国の要求を通していたように思う。
もしかしたらあの容姿は世をあざむく、あえての目くらましの姿なのでは?
戦略的にあのファッションをしていたのでは?
と思うほど。
ルッキズムをそういう形で狡猾に使う方法もあるのではないだろうか。
石破総理にスレンダーな安倍総理と同じ服装をさせて、中身と外見がチグハグにならないか、逆に石破総理の良さを損なわないか心配だ。
年に数回見られるジャイアンの近藤真彦風のステージ衣装みたいになりませんように。
石破総理から「ワイは一筋縄ではいかん男ですよ」オーラが出るような、ボリューミーな体型に合う服装をどなたかアドバイスしてあげて欲しいものだ。
あと姿勢も大事だと思うんだよね。
ヘンテコな服を着ていても姿勢がいいと不思議と素敵に見える気がする。
逆に素敵な服を着ていても姿勢が悪いと残念ファッションに見える。
専属の整体師やボディメイクトレーナーが必要かもしれない。
しかし、政治家もルッキズムを求められるとは…大変な時代になったもんだ。