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保護犬引き取りガイド【第11回】フィラリアは予防が大切
保護犬のラミとまめ、ボーダーコリーのソナを家族に迎えたダンデライオン@保護犬広め隊です。
たくさんの愛をくれて素晴らしい伴侶となれる保護犬が、犬を飼うときの選択肢のひとつになることを祈って、元保護犬との生活を中心に発信しています。
ラミを保護団体から引き取った過程をシリーズ化。
全15回でお届けします。
今回は第11回「フィラリアは予防が大切」
保護犬引き取りガイド
【プロローグ】はじめに
【第1回】No.1を見つけよう
【第2回】コンタクトをとってみよう
【第3回】保護犬の譲渡条件って厳しい?
【第4回】自宅訪問って何?
【第5回】譲渡決定!迎える準備をしよう
【第6回】譲渡費用について
【第7回】我が家へようこそ
【第8回】多頭犬飼育の迎えかた
【第9回】病院受診をしよう
【第10回】マイクロチップ挿入は義務
【第11回】フィラリアは予防が大切
【第12回】ワクチン接種をしよう
【第13回】ノミ・ダニ対策も必要
【第14回】元野犬を引き取るということ
【第15回】保護団体とのおつきあい
【エピローグ】おわりに
【第11回】フィラリアは予防も治療もできる
「フィラリア」は、蚊が媒介する病気で犬の命を脅かす病気。
フィライリアを知っていますか?
犬のフィラリアとは
フィラリア(犬糸状虫:Dirofilaria immitis)という寄生虫が原因となる病気です。
寄生虫というと、サナダムシや回虫のような、腸内に寄生してうんちに出てくるひも状の虫を想像する方が多いですが、フィラリアは血管や心臓の中に寄生します。
血管や心臓に寄生するため、治療に時間がかかったり、生命を脅かすおそろしい病気でもあります。
日本は清潔で食品衛生もしっかりしているため、日常生活の中では寄生虫を意識することはめずらしくなっていますが、フィラリアは野生動物の少ない都市部や市街地でも認められます。
フィラリアは、日本にもいる寄生虫で愛犬の生命を脅かす病気であれば、必ず予防したいものですね。
フィラリアが
いる場合は治療薬
いない場合は予防薬
を使用します。
フィラリアがいる犬に予防薬を飲ませると、ショックになることもあるため飲ませてはいけないと言われています。
フィラリアがいる場合は、必ず病院で治療法を相談ください。
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幸いフィラリアがいない我が家の1年フィラリア対策を書いてみようと思います。
フィラリアにならないために
毎年4月末から5月中旬までの間に、病院を受診してフィラリアがいないか血液検査で調べてもらいます。
フィラリアがいなければ、蚊がいる可能性がある5月末~11月末まで、月1回予防薬を飲みます。
毎年「今年もいませんでしたよ。」と言われると、ホッとします。
実は、月1回飲む薬は忘れやすく飲ませ忘れたことがあります。
フィラリアになることはありませんでしたが、それ以降とても気をつけるようになりました。
今は、カレンダーの予防薬を飲む予定日にシールを貼って、飲ませ忘れないようにしています。
今の予防薬はおいしくなり、そのままでも飲んでくれるようになりました。
数年前までは飲むことを嫌がっていたので、おやつやドックフードと混ぜて、わからないようにして飲ませていました。
しかし薬だけ残っていることがあったので、注意が必要です。
どうしても残すときは、犬用のチーズなどではさんであげていました。
フィラリアの予防薬は錠剤だけではありません。
錠剤
食物アレルギーがある子や、皮膚がデリケートな子でも安心して使えるのが強みです。
また、工夫が凝らされた予防薬と比べると比較的安価な傾向にあります。必要な用量が多い超大型犬では、コスト差は大きなメリットになるでしょう。
一方、味覚に繊細でお薬を吐き出してしまう子では投薬が難しくなります。投与した当日は吐きだしていないか観察してあげるといいですね。
チュアブル錠(口の中でかんでから飲み込むタイプ)
口の中で噛んでから飲み込む錠剤のことで、薬剤が練りこまれたおやつ状の製品です。錠剤のデメリットの飲ませづらさが解消されています。食べることが大好きな子にはぴったりなタイプです。
ほとんどの犬に使用可能ですが、食物アレルギーがある場合は注意が必要です。
滴下薬(スポットタイプ)
錠剤やおやつを受けつけない犬や、食物アレルギーがある犬でも安心して使用でき、錠剤やおやつのように吐き出すことがないので、確実に投薬できるのが大きなメリットです。塗ったお薬は皮膚から吸収されて効果を発揮するので、塗布後一定時間が経てば予防期間中にシャンプーもできます。
本人がなめられない箇所に毛をかき分けてつける必要があるので、触られるのが苦手だったり、激しく動き回ってしまったりする子では塗布が難しい場合もあります。
注射
効果は12ヶ月間得られるものもあるため、1年に1回の注射で通年予防が可能となります。お薬の投与忘れのリスクを減らして、確実に予防できるのがメリットです。モキシデクチンを含む懸濁液が身体の中でゆっくりと広がるように工夫されている製剤が代表的です。
投与時の体重に基づいてお薬の量が決まるため、成長期の犬には向いていません。
予防薬にもいろいろな種類があります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、かかりつけの病院で相談してみてください。
保護犬だったラミとまめのフィラリア対策
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ラミとまめは元野犬だった保護犬で、フィラリア対策していない環境にいました。
獣医さんと相談。
どちらも推定9月生まれのため、冬は蚊がほぼいないので翌春から検査をして、フィラリアの確認することにしました。
第11回はここまで。
第12回は「ワクチン接種をしよう」です。
これまでの保護犬引き取りガイドはマガジンでどうぞ。
私にとって犬は家族であり宝物。
そんな犬を家族に迎えて「迎えてよかったこと」「迎えて大変なこと」を書いた記事。
犬を迎える参考になったら幸いです。
これからも保護犬に関する情報を発信していく予定です。よかったらフォローやスキをお願いします!
1匹でも多くの保護犬の未来が、明るく輝きますように。
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![ダンデライオン@保護犬広め隊|元保護犬2匹+3代目ボーダー1匹との暮らし|金曜日7時投稿](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143278407/profile_974c60cd9848ab5f579689b32856c02b.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)