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「ライトノベルを書きたい!」からの第一歩
〜3月20日 23:30
1.背景
私が最初の一作品を書き出すまで、何年もの時間を掛けてしまいました。
もっと早く書いていれば、と悔やんでいます。
だから私なりの『第一歩』をここに記していきます。
ライトノベルを書いてみたい。
私がそう思ったのは高校の時でした。小説、ライトノベルにはまった私はどんどんどんどん読み漁っていました。次第に目が肥えてきます。
「この流れ……違くない……?」
なんて生意気な考えを持つようになったのです。
そんなある時、ある一つの作品に出会いました。
世界観、キャラ、ストーリーがあまりに好みで、夢中になって読み進めました。しかし最後の最後で、
「この結末は、違うだろう……!?」
一番期待していたシーンがなかったのです。大好きな作品だけに、非常に混乱しました。
作品から離れてもずっと考え続けます。
(私だったらあの伏線は絶対回収して……舞台装置をこう活用して……ラストは絶対にこう……)
そこでようやく自分の気持ちに気づきました。
ライトノベルを書いてみたい。
しかしすぐに着手できませんでした。将来のことについて色々考えなければいけない時期でした。
大学受験を無事終えます。構内の図書館を見学していると、ライトノベルの指南書を見つけます。
早速手にとって読み進めます。しかし初心者向けの内容ではなく、作者の自伝的な話が中心でした。
興味深い内容ではありましたが、書き始めるきっかけとはなりませんでした。
当時好きな作家は、辞書で調べなきゃわからない言葉をよく使用していました。また別の作家は、神話に対してまるで学者のような深い知識と見解を持っていました。
作家は皆特別なんだ。
そのように考えていました。
だから私は国語辞書を一ページ目から勉強しました。世界中の神話を調べました。
この方向性で良いのか? と一週間後にようやく首を傾げました。
ライトノベル・小説の指南書を読み漁りました。
ストーリー、キャラ、世界観作りについての基礎を学びます。
ふと夢想しました。このようなキャラが書きたいな、ストーリーはこうしよう。メモ帳に書き殴ったりもしましたが、どうまとめたらいいかはわかりませんでした。
忙しかったことも理由で、まだ書き始めませんでした。
ひどいパワハラに遭い、仕事を辞め、実家に戻りました。
時間や気力に余裕ができ、ふと将来のことを考えました。
本当はライトノベル作家になりたかったです。高校時代、それを友人に伝えたことがあります。
「勉強嫌だからって現実逃避してんなよ」
そう一蹴されました。
確かに、と私は納得してしまいました。
ライトノベルの新人賞では一社、一期(前期後期で別れているところが多い)につき何百もの作品が応募されます。賞を取れるのは数作、時には一作もない時さえあります。その中で専業で食べていけるプロは更に絞られます。
『現実と夢、どちらを選ぶ?』
そんな問いをどこかで見かけました。
「現実。夢でご飯は食べられないから」
それが私の答えでした。大学に進み、それなりに条件の良い会社へ入りました。
しかし安全と思い込んでいたレールは障害物だらけ。落っこちてひどい怪我を負ってしまいました。
『現実と夢、どちらを選ぶ?』
再びの問いに私は答えました。
「夢も希望もなしに、地獄みたいな現実を生きられるわけがない」
だから私はライトノベルを書くことに決めました。
ずっと目を逸らしていた夢に向き合うことにしたのです。
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2月18日 23:30 〜 3月20日 23:30
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