【造形】鎧を使い古した感じにしようぜ【加工】

うちはマダラという赤い鎧を見に纏ったキャラのコスプレをして写真を撮って頂いたが、気がついたことがある。

いや鎧ピカピカ過ぎん?

戦国時代のキャラのコスプレなのだが、鎧が小学一年生のランドセルかよってほどピッカピカなのである。
ラッカースプレーで塗装した上に造形トップを塗ったのでツヤが出てしまうのだ。

戦国時代キャラとしてこれはあまりに解釈違い……!というわけで汚し加工をすることにした。
完成系としてはこんな感じだ。

ストロボの光にも屈しない汚れっぷり

というわけで今回はこの汚し加工(エイジング加工)について書いていこう。
使用するのはこちらである。

使い捨て手袋(ディスポ等)もあると手が汚れない

いい感じの汚し加工をするにはちょっとしたコツがあるので順に紹介していこう。

ともかくまずは汚す順番である。
とりあえずはパーツの縁(横面)を徹底的に汚していく。

ここを徹底的に黒くする

真っ黒にしてやるという気持ちでコットンに靴墨を付けてトントンと汚していこう。
汚したい物の側面だけをひたすら黒くしていく。

目指せ真っ黒 全てのパーツの側面を汚す

で、全てのパーツの側面が汚し終わると最初に汚したパーツの側面が程よく乾いて触っても色落ちしなくなっている(といいな)。
触ってみて色落ちするようならもうしばらく放置して乾くのを待とう。

側面が乾いたら次に表面のふちを親の仇のように黒くする。
やり方は側面と同じでコットンに靴墨をつけてトントンと叩いていく。
注意したいのは角もしっかり黒くすることである。

角がハゲている これはイケていない

角までしっかり黒くすることでよりリアルな汚し感が出る。しかしこの角の汚しは作業中とても落ちやすい(触ってしまうとすぐ落ちてしまう)ので注意を払いながら汚そう。

ふちを汚すと自然にその周辺も汚れる

ふちが真っ黒になるくらい汚したら、汚していない部分と黒い部分がグラデになるよう、少しだけ汚しを足していく。

この程度でオッケー

最後に、中央だけ汚れていないのは不自然なのでここも軽く汚しを入れる。この中央部分は擦り付けるように横に滑らせて汚すと良い感じになる。

汚しすぎには注意だ。

ちなみに側面を汚した後、ふちに取り掛かる前に中央の汚しをやっても良いが、その場合ふちの汚し中に触って消えてしまう可能性があるので少し濃いめに汚すと良いだろう。

外ロケの自然光やストロボの光で飛んでしまうので、少し汚しすぎでは、というくらいがちょうど良い。
どんどん作業していこう。
しっかり乾かすのも重要だ。
表面が終わったら裏面も同じように汚していく。

全体のバランスを見て汚しを足したり

ちなみに作業後のディスポはこんな感じになる。

まっくろくろすけでも捕まえたのか

素手で作業すると靴墨が爪の中に入り込んだりして悲惨だ。手の汚れはウタマロ石鹸でよく落ちるが爪の中まではどうにもならない。
したがって使い捨て手袋は必須アイテムのひとつなのでドラッグストアなどで入手しよう。

蛇足だが靴墨にはこういうタイプもあるがお勧めしない。

直接トントンしていくタイプである

このタイプだと点状に靴墨が出るため、汚すことはできるがいまいちリアル感に欠けてしまう。
手が汚れにくく楽ではあるが普通の靴墨を推奨する。

で一日ほど放置したらおおむね乾いているので革紐で連結していく。

とりあえずは紐を通すだけ

この連結作業で爪が当たったり何だかんだで少しハゲてしまうところが出てくるので、そこにまた靴墨をトントンしてハゲを消していく。

角や紐通し部分がハゲやすい

この状態で更に一日寝かせて完全乾燥させる。
完全乾燥と言っても固いもので擦ると削れるので要注意。

寝かせたらしっかりと紐を結んで本体と連結して完成だ。
本体の汚しの方は省略してこちらが完成形である。

なお一日着用すると必ずどこかしら汚しが取れる

着用するごとに落ちた部分をまた汚していく作業が必要だがこのメンテをする事で映える汚しができるので、イベントなどで着用後は入念にチェックしよう。

個人的にはもう少し汚しても良いくらいだ

というわけで今回はコスボードで造形した鎧の汚し(エイジング)加工について書いた。
どこかの誰かの参考になれば幸いだ。

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