アラカンおやじの大型バイク免許取得日記

はじめに

僕の運転免許歴は16歳でとった原動機付自転車に始まる。高校1年の春休みに、友達が原付免許をとりに行くと言ってたのでそれなら俺もという軽いノリで試験を受けに行ったのだった。その後、高校を卒業した18歳の春、普通自動車の免許をとった。この時は教習所には行かず、元教習所の教官に運転を教えてもらい試験場に行く、いわゆる一発免許だった。そして大学時代、大した目的もなかったのだが、中型自動二輪(現在の普通自動二輪)を教習所でとった。普通自動車を持っていたため、学科試験は不要で実技のみの楽な免許取得だった。
それから30余年、会社の同年輩の同僚が大型自動二輪をとったことをきっかけに、僕も大型自動二輪にチャレンジしてみることになった。

1.申し込みから入校式、そして初の大型バイク教習

ホームページから仮予約をして教習所へ。その場で入校手続きを行う。教習時間オーバーのための保険のようなものもあったが、この時の僕は「そんなの不要」と申し込まなかった。同時に入校式と初回教習の予定を入れ、申し込みは終了。
翌日入校式と教習のため車で登校。午前中入校式で教習の進め方や注意事項の説明を受ける。入校生は40名ほどいたが8割くらいが自動車で、大型自動二輪は僕と若い女の子の二人だけ。その後適性検査を受けていよいよ教習へ。
カウンターで教習チケットを発行し、二輪棟でプロテクターなどの装着をして待機。ちなみに、ヘルメットは貸し出し用を使い、グローブはホームセンターで購入した革製の作業用グローブを使った。
教官が登場し、いよいよ大型バイク教習。教官は若い女性でちょっとびっくりした。1時限目は大型バイクの扱い方と発進、停止と軽い走行。教習車はホンダのNC750。さすがに中型とは重量感が違い、引き起こし、取り回しには結構苦労した。そして早速乗車して所内の走行。何十年も乗っていなかったが、発進、走行、停止は意外に普通にできた。ただ、一本橋やスラロームはやはりうまくいかない。1時限目はあっという間に終了。
2時限目はAT教習。650ccのスクーターを使ったが、MTに比べて重量もあり、ホイールベースも長く取り回しが極めて難しい。大型AT免許をとりに来る人はそんなにいないらしい。
1日目はこんな感じであっという間に終わった。この時点では楽しさ、わくわく感で満ちていた。。

2. 本格的な教習開始と挫折

初回の教習から1日空けて3時間目の教習。今回の中心は「一本橋」。昔々中型をとったときにはそれほど苦労した気がしないが、やはり大型は違った。そもそも真っ直ぐに発進することが難しいし、乗れてもその後のバランスを取るのが全然できない。ついバランスを取るために足を開いてしまい、余計にバランスを崩し落下、を繰り返した。そもそも渡り切ることも難しいのに10秒以上かけろとは、全くできる気がしない。ちなみにこの日は雨こそ降っていなかったものの曇天の非常に寒い日で、手も足も冷え、体も硬くなっていたのだろうか、2回ほど立ちゴケをしてしまった。後にも先にも立ちゴケはこの日だけ。教官にはニーグリップと運転姿勢を何度も指導され、この時間をもう1回やることに。あー、本当に取れるんだろうか。

3. 再び一本橋の特訓

中2日の教習は初回の女性の教官で、始めから一本橋の繰り返し。発進の仕方、ハンドル、フットブレーキの使い方を教えてもらいながら失敗と成功を繰り返す。なんとか次に進めることになったけど、全然上手くなる気がしない。

4. コースを回りながら課題の練習

前回の教習から1週間空けての4時限目。設定されたコースを使って各課題の練習を行う。一本橋に時間を割くが、やはり成功率は低い。それでもこの時間はクリアで、次は1段階見きわめ。

5. 1段階見きわめでまたまたどよーん

はじめは数回課題の確認をし、教官をともなってコースを走行。ニーグリップ、運転姿勢、停車時の右足着きをかなり厳しく指摘される。一本橋は秒数が全く足りていないとも。当然見きわめは再度ということになり、これで早くも2時間オーバー。今日の教官は言い方も含めて嫌な感じだった。

6. やっとこさ、1段階見きわめクリア

教習所に行くことに恐怖を感じる日々を過ごし、教習が始まる。練習では一本橋でやっぱり落ちたりしながらも、本番の走行では何とかクリア。最後に教官から「技量があることを認めます」と言葉をもらい、第1段階見きわめを通過。今までの恐怖と緊張がふっと軽くなった。

7. そして第2段階

2段階は最短で7時限の教習。第1段階では2時限オーバーしており、申込みの際に入らなかった教習の「保険」は2時限が損益分岐点。つまりこの2段階で1時限でもオーバーすると保険に入らないことを激しく後悔することになる。
基本的に1日1時限ずつこつこつと教習を重ねる。毎時間1本橋には時間を割いたが、渡り切るのがやっとの状態…。スラロームもまだまだタイムは出ず、調子に乗るとパイロンに触れてしまうような状況だった。
2段階からの新たな課題として「波状路」が加わったが、これも初めはかなり不安だった。不規則なギャップに思わずハンドルを取られそうになったり、危うくバランスを崩しそうになったりした。
終盤にはマシンを使ったシミュレーションを行った、基本的にはライドマシンゲームっぽいのだが、加速感とか重量感といったものがなく、非常に乗りにくい代物だった。
そして迎えた第2段階の見極めでは、頭に叩き込んだコースをそつなくこなし、全体的にバランスよくドライブできた。ちょっと緊張したが、めでたく見極めクリア。
帰りに受付に寄り卒業検定の手続きをして、ひとまず教習は終了。卒業検定、無事通りますように…!

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