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妊娠高血圧腎症から

本当なら年末に予定帝王切開と決めていたのに、33週で突然の高血圧腎症からの早産…
先生曰く、出産さえすれば、症状は改善されるよ、とのことやった。

ところがどっこい、出産後も苦難は続く…

双子ボーイズが順番にオギャーと産声を上げて、つかの間の逢瀬を終えたあと、眠くなるお薬を入れてもらい、そこから、ことんと眠りに落ちた。
ようやく目覚めると、まだ、ふわふわとしていて、とにかくめちゃくちゃ喉が渇いていた。うわ言のように
「喉が渇いています…あの、喉が…」
と、看護師さんに呟く私。どうやら麻酔後6時間経たないと飲み物は飲んだらダメらしく、看護師さんに断られるも、しつこく、
「めちゃくちゃ喉が渇いてます…何か飲みたい…」
と訴える私。優しい看護師さんの先生に確認してくるね、という言葉に安心して、再び昏倒。
次にまたまた、目が覚めるも、まだふわふわしていて、また、看護師さんと同じやり取りを繰り返す。
そして、ようやく次に目覚めたときに6時間以上経っていたようで、冷蔵庫に入れていた、大量の鶴瓶さんのミネラル麦茶600mlを3本一気飲み。帝王切開の傷のために体が動かせず、せっせとストローを差し替えてくれる、ちょっと引いてる看護師さん。感謝しかない…

どうやら、帝王切開時に出血が多かったけれど、ギリギリ輸血するほどではないということで、多めに水分を点滴していた模様。その後、前述のように、ミネラル麦茶を口から大量摂取。
が、しかし、1日経っても尿がほぼ出てなかったのである…!頭の上から足の先までむくみまくり、顔貌、体型、全て変わり、誰これ状態。
双子を出産したはずやのに産前より産後の方が体重が3kg増えているという衝撃。2人合わせて約4000g&羊水、胎盤諸々出したのに…!
婦人科の先生だけではなく、腎臓内科の先生まで駆けつけて、
「明日の朝までに尿が出なかったら、人工透析…」
と、のたまう。産後メンタルに大打撃。
それに、誰も赤ちゃんのこと話してくれへんけど、無事なん!?誰か詳しく!!!!!と、叫びだしそうな気持ちをなんとか抑えつつ、夫のLINEに気がつく。どうやら赤ちゃんたちは小さいけれど、生きている様子。NICUにて、色々検査をされている模様。

私が双子ボーイズのためにできることは、母乳出すことくらいやったので、(どうやら出にくい体質?というか、身体が弱りすぎて母乳出してる場合じゃなかったのかも)必死におっぱいマッサージを受ける。とにかく出し続けないと増えないので、4時間おきに猛特訓。助産師さんたちありがとう…余談やけど、私、母乳って乳首の真ん中からシャーって出てくると思ってたから、乳首全体からポツポツじわじわ母乳が出てきた時は、少し引いたわ。

まさかの産後に点滴する羽目に。幸い利尿作用のある点滴のおかげで、順調に尿が出た。
尿管カテーテルを入れてるせいで尿意がなく、自覚がなかったが、確認に来てくれる看護師さんが、私のベット横にぶら下がる尿パックをみて、
「たくさん出てますね。良かったですね〜」
と、にっこりしてくれるものやから、私は赤ちゃんになった気分に…ほんまなら、今頃母子同室になって赤ちゃんのお世話をしているはずが、お世話されている私…トホホ
カテーテルを抜かれたあとは、点滴引きずりながら自力でトイレに行って、しかも、尿カップ(ビアガーデンのビール大カップ並の大きさのやつ初めて見たわ)で量を測って、記録シートに記入しなければならない…溜まりに溜まった体の水分を出すので、約3時間おきに感じる尿意…
おわかりだろうか、プラス4時間おきのおっぱいマッサージも受けているのである。イコール細切れ睡眠。睡眠不足!!!!
でも、尿は順調に出て、約6日間でスルスルむくみがなくなり、体重も10kg近くおちた。産後浮腫んだ状態で初めてお会いした助産師さんたちが皆、別人ですやん、と驚くレベル。
が、しかし、急激な体重変動、睡眠不足で内臓がびっくりしたのか、嘔吐。そこから気持ちがくじけて、産後3日目から毎日NICUの双子に会いに行っていたのが、全くの引きこもり(病室)に。
が、もともと、メンタル強めの私は、早々に産後クライシスを脱却。双子ボーイズは小さく生まれたものの、経過は順調で、どうやら正産期になれば退院できそうと目処もつき、血液検査の数値も回復傾向、母乳特訓の成果が出て、搾乳機使えば1人で搾乳できるまでに成長したおかげか、嘔吐から2日ほどでメンタル復活。

人生の中で一番感情が乱高下した期間やった。とにかく、麻酔から目覚めたら、パラレルワールドやったような違和感。夫もなんだか別人みたいによそよそしいような気がするし、術後経過を話しても、あまり親身になってくれない…自分の身体やのに自分でコントロールできない違和感。
良かった点をあげるとすれば、身体が別の部分でしんどすぎて、帝王切開の傷に関しては、ほぼ痛くなかったと言っても過言ではない。すぐ起き上がれたし、普通に歩けた。

結局、産後2週間ほどで退院し(もっと長い気がしていた)、双子ボーイズが一ヶ月ほど入院していたおかげで、家でゆっくり療養できたのは、ある意味幸いやった。
その後、尿タンパクが6ヶ月ほど出続け、あと少しで腎生検しないといけないところまでいったけれど、ギリギリセーフで、消滅。

あー、大変やった。死なんでよかった!
とにかく、こんなに可愛い双子ボーイズがこの世に爆誕してくれたことを心からお祝いして、産後の大変さを忘れようと思う!
(塩分控えめの食事を心がけることを少しだけ忘れさせてもらいたい…!)

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