幻想から抜け出られない日本人 (その1)
この間の日曜日、新宿の雑踏を歩いていたら、
「増税反対」という紙製のボードを掲げたグレーヘアーの
女性に出くわしました。
年の頃からして、学生運動華やかりし頃のオールドマルキストか
「市民運動家」に分類される方なのでしょうか。
ちょうど朝日新聞の原田真人記者が出した対話集
「アベノミクスは何を殺したか」 を手に取っていたところで、
その本の中で、先の見通しもなく財政規律のタガを外す大規模金融緩和や内容よりは規模に着目したばら撒き予算で日本経済はどうなることやらという話を読んだところからすると、
このグレーヘアーの女性の素朴なご主張には大きな違和感を持ちました。
さらにまったくの偶然なのですが、
机の中の整理をしていたら、「コラム原稿」と言うファイルが見つかり、このブログのタイトルと同じ表題の原稿ができました。
コロナが始まった頃に書いたもののようで、だいぶ硬い書きぶりの原稿(400字詰めの原稿用紙に一字一字書いておりました)なのですが、
折角のネタですので、少し口調を砕けた形にして次回以降でお話して行きたいと思います。