素人が挑んだ3ヶ月!デイサービス送迎支援アプリ『HELIOSTRAIL』開発物語 ~いそっちの旅は道連れ世は満足じゃ研修完結編~
1. デジタル普及と課題解決
こんにちは、今回は私が素人ながらもデイサービスの送迎支援アプリを作り上げた奮闘の3ヶ月をお話しします!このアプリの名前は『HELIOSTRAIL』。介護業界では、なかなかデジタルツールが浸透しにくい現状があるんです。そこで、デジタルリテラシーが低めの職場でも、少しでも業務の負担が軽くなるようなツールを作りたい!という思いで、このチャレンジを始めました。
2. アプリの誕生背景:「送迎がつらいから辞めたい」を解消したい
デイサービスでは、送迎業務がスタッフにとってかなりの負担になっている現実があります。特に、介護の仕事は好きだけど、送迎がしんどいから辞めたい…と感じるスタッフが少なくないんですよね。そんな現場の声を少しでも軽減できたらという思いが『HELIOSTRAIL』開発の原動力になりました。
3. 最初は「Googleマップ」で作ってみたけど…挫折!
最初はGoogleマップの「マイマップ」機能を使ってシンプルに作ろうと思ったんです。でも、いざ使い始めると機能面の制限が多くて、思ったようにはいきませんでした。そこで、先輩方からアドバイスをもらって「カスタムマップ」と「Google Maps API」という、もっと柔軟に使えるツールの存在を知りました。これでようやく、私が目指していた『HELIOSTRAIL』の開発がスタートしたんです!
4. トライ&エラーの連続!やっと完成したと思ったらまた問題が…
ツール開発には、「できた!」と思っても新たな課題が次々と現れます。たとえば、送迎ルートの自動生成機能を追加したら、今度はピンの位置がずれるとか、スプレッドシートからデータを取るときにエラーが出るとか、苦労の連続でした。特にGoogle Apps Scriptを使ったルート案内機能は、経路がうまく表示されるように座標を微調整するのが難しく、何度もコードを見直しました。
5. 職場で実際に使ってもらうための説明もまた一苦労!
ただ作るだけじゃなくて、実際に職場で使ってもらうためには、使い方や目的をしっかり説明しなければなりません。最初のバージョンを見せたときは「手動の方が楽」「慣れている方法がいい」と意図と違う反応が多くて落ち込みました。でも、フィードバックをもとにバージョンアップを重ねていくうちに、少しずつ好意的な反応をもらえるようになりました。
6. ツールの機能紹介
6.1 ルートの自動生成とピン表示
まず、Google Apps Scriptを使ってルートの自動生成機能を実装しました。これで送迎ルートが手動ではなく自動で表示されるようになり、業務の負担が軽減されることを目指しました。
6.2 スプレッドシートとの連携
さらに、スプレッドシートと連携し、送迎対象の利用者データを管理。スプレッドシート上で曜日や時間帯を設定すると、自動でGoogle Mapsに反映されるようにしました。たとえば、急なスケジュール変更があっても、マップ上でその日のルートをすぐ確認できる仕組みです。
6.3 振替利用者の追加・削除機能
「振替で他の曜日に行ってもらう」という場合に、振替利用者をワンタッチでマップに追加・削除できる機能も盛り込みました。振替が発生するたびに新たなルートや情報を手動で設定しなくてよいように設計しています。
7. 職場での評価とフィードバック
職場の仲間たちに試用してもらったところ、「地図上で利用者の分布がわかるのは便利」「振替利用の際の作業が楽になった」といった前向きな意見ももらえました。ただ、「自動生成されたルートが最適とは限らない」「特定の操作でエラーが起きる」など、まだ改善の余地が残っていると感じています。
8. 現在の『HELIOSTRAIL』とこれからの展望
今の『HELIOSTRAIL』は、最初の初号機、2号機を経て、3号機として職場で試用される段階まで成長しました。実用化までもう少しですが、今後もスプレッドシートとマップの連携を深め、送迎業務に役立つさらに便利なツールへ進化させていくつもりです。次は、地図上でルート調整を簡単にし、反映させることで、業務全体をもっと効率化するのが目標です!
9. 振り返り:この研修を通して学んだこと
この研修で得たのは、システム開発の技術だけではありませんでした。職場にその価値を伝え、周囲と協力して課題解決に向けて取り組むことの重要性も痛感しました。少しずつ職場での意識が変わり、仲間たちもデジタルツールの活用に興味を持ってくれるようになったのは嬉しい収穫です。先生の言葉を借りるなら、まだまだ【共犯者】を増やしたいと思います。
10. 最後に
この3ヶ月、サポートしてくださった仲間やチューター、先生方に心から感謝しています。皆さんのおかげで、成長できたと思います。
先生から頂いた言葉の中で【物作りはゴミ作り】という言葉がありました。すごく心に響いた言葉で、私はものすごくたくさんのごみを生み出したと思います。しかし、これは無駄なことではなかったと思っています。この経験を糧に、これからも課題解決に向けて前進し続けたいと思います。読んでいただきありがとうございました!