
「教育格差」に“歴史”という武器で戦いたい!
東大生の家庭の約半数が年収950万円以上である。
というのを例に挙げるまでもなく、お金持ちの家は子供の教育にお金をかけることができ、その子供は高学歴、高収入の道を歩んでいく。
ここ最近例外も増えてきたように思われるが、まあ一般論として否定される話ではないだろう。
お金のない家に育ち、今も終わりの見えない物価高とまだまだ続く教育費に絶望しかない私は、残りの人生を「いかにお金をかけずに子供が学ぶ楽しさを体得できるか、親も子供も日々笑って過ごせるか」を追求していくと決めたのである。
1.「教育格差」をなくすには
「教育格差」解消のための様々なアプローチをざっと羅列すると
① 幼児期からの学習支援の充実
② 学校外の学びの機会の支援
③ 大学進学の経済的支援の拡大
④ 公教育の支援の拡大
⑤ 親への教育で情報格差を解消
各々の詳細解説は割愛するが、これらの中で個人でできることが限られていることは一目瞭然であろう。
2. 学力をつけるのに必要なこと3つ
教育業界に身を置いている自分がいうのもおかしな話だが、私は家庭での取り組み方次第で塾に通わせなくても公立上位の高校進学は可能と考えている。中学生を指導していて思うのは、学習成果を上げやすい子供には共通点があるということ。
① 人の話を集中して聞けること
長い集中なんて大人でも無理。「聞いて」と言われたらしっかり聞くことができるかが重要。
② 話を聞いて終わりにしないこと
教えたときにはできるのに、あとになるとできなくなるのは次の3つが足りていないから。
⑴ なぜ?と疑問をもてるか
⑵ 人の話から具体例が思いつけるか
⑶ 逆に人の話を抽象化でき、他に応用できるか
「風が吹けば桶屋が儲かる」と言われて、「そうなのか、覚えた」で終わるのか、「なぜ?」と疑問を持ち納得して覚えていくのとは全然学習の深みが違う。
③ 学習習慣がついていること
毎日歯磨きをするように、毎日学習する習慣がついている子供は強い。
「ゲームは毎日やるけれど、勉強は……」という中学生の指導は本当に大変。
子供にこの3つの能力があれば、公立の学校教育だけで十分平均より上の高校に進学できる学力を身につけられる。そしてこの3つの能力は幼少期から普段の家庭の会話や導きで体得できると考えている。
3.“歴史”を武器に!
3つの必要な能力を身につけるのに“歴史”は最強の武器のひとつだと考えている。
飽きさせないストーリーがあり、「なぜ?」「どうして?」と思えることも無限にあり、古今東西の歴史をながめるうちに「法則性」もみえてきて、出来事を抽象化してとらえる能力も身につけられる!
ということで、これからパパママさんたちが子供と楽しく会話できるような歴史ネタを発信し、子供が3つの能力を得られる手助けをしていこうと思う。簡単な話ではないが、自分自身ワクワクしている。
【おまけ】
「ドラえもん」のスネ夫は、王者ジャイアンに漫画やゲームなどを貢物としてささげ、彼らの社会での地位を確保している。
謎の女王卑弥呼など小国の権力者(スネ夫的な位置)も、お隣の中国(ジャイアン)に奴隷など貢物をささげて、鏡や金印などをもらい「権威」を得ていた。
大樹に身を寄せ、自身の地位を確立していくのは世の常なのである。
つまり、卑弥呼とスネ夫の生き方は同じなのだ!
最後までお読みいただきありがとうございました!