教授、坂本龍一さんのおすすめの曲を選んでみました。
坂本龍一さんというと自分的には映画音楽の人というくくりですね。
もちろん、CMタイアップ曲でも多くのヒット作があります。
ただ創作期間がかなり長い人なのでアルバムも多く、何を聴いていいかわからない人もいると思います。
そんな方のために、今回は坂本龍一さん(以下教授)の名曲を紹介したいと思います。
まずは映画音楽の代表曲を紹介
The Last Emperor (Theme)
「The Last Emperor」は波乱の生涯を送った宣統帝・溥儀を扱った映画です。
1987年度の米アカデミー賞では9部門にノミネートされ、全ての部門で受賞するという離れ業を達成しています。
教授はこの映画における作曲賞の受賞で、国内外における不動の地位を確立しました。
転調の多い曲ですが、皇帝から庭師という波乱の人生を歩んだ宣統帝・溥儀の生涯と相まって聴かせるものがあります。
Rain(The Last Emperor)
こちらも映画「The Last Emperor」で使用された曲です。
映画製作に関わったイタリア人スタッフやベルナルト・ベルトルッチ監督が激賞した曲としても有名です。
アップテンポのメロディが激しく降り注ぐ雨と不安感をイメージさせます。
Bibo No Aozora
映画「バベル」のエンディング曲として使用されていました。
日本語にすると「美貌の青空」ですよね。
ブラッド・ピット、役所広司さん、菊地凛子さんの出演でも話題になった映画です。
2006年カンヌ国際映画祭では監督賞を受賞し、米映画批評会議賞において菊地凛子さんが新人女優賞を受賞しています。
哀調に満ちたヴァイオリンの音色が印象的な曲です。
The Sheltering Sky(Theme)
「The Sheltering Sky」(シェルタリング・スカイ)は、1990年公開のイギリスの映画です。
監督はベルナルド・ベルトルッチです。
倦怠期の夫婦がアフリカを訪れ悲劇的な結末を迎える映画なのですが、曲も憂愁を感じさせるメロディになっています。
小見出し Merry Christmas Mr.Lawrence(Theme)
教授の作品の中で最も有名な曲です。
単純にクリスマスソングという枠でくくれない曲ですね。
戦争が終わりクリスマスを迎える。
その時出会った両者の立場が逆転している。
運命の奇妙さと物事の終わりを見事に表現しています。
Shinning Boy&Little Randy(Theme)
2005年に公開された映画「星になった少年」のテーマ曲です。
Randy(ランディ)とは小さなゾウの名前です。
ピアノの旋律が美しく夜空に輝く星をイメージさせる曲です。
Solitude
映画「トニー滝谷」のサウンドトラック収録曲です。
この映画は村上春樹氏の短編を映画化したものです。
Solitudeとは「孤独」を意味しますが、曲も寂しさと哀しみを感じさせる旋律ですね。
CM音楽の代表曲
Energy Flow
Energy Flow は、1999年第一三共ヘルスケアリゲインEB錠のCM曲として使用されました。
和訳すると「エネルギーの流れ」となります。
本来CM部分に使用される30秒間だけ作られた曲ですが、社会的反響があまりにも大きかったため、その他の部分を足してシングルとして発売されました。
koko
2007年JP日本郵政グループ郵便事業株式会社のテレビCM曲です。
翌2008年にシングルとしてリリースされています。
本来曲名をkokoro(心)にしたかったそうですが、ストレートすぎると感じたのでしょうか、kokoになったそうです。
明るく前向きな旋律の曲です。
Blu
Bluは洋服の青山とのタイアップ曲です。
Bluはイタリア語で青の意味ですね。
背広は基本青ですから、曲名もその点を意識したものになっています。
幻想的な中に凛々しさを感じさせる曲です。
その他代表的な作品
Aqua
1998年にリリースされたアルバムBTTB(Back To The Basic/原点回帰)に収録された曲です。
娘である坂本美雨さんのために書き下した曲です。
非常にやさしい旋律の楽曲ですね。
A flower is not a flower
台北生まれの二胡奏者であるKENNY WEN(ケニー・ウェン)に提供された曲です。
「花は花にあらず」という禅問答のような曲名ですね。
ゆっくりとしたリズムが印象的な曲です。
Amore
1989年にリリースされたアルバムBEAUTY(ビューティ)の収録曲です。
Amoreとはイタリア語で、「愛する人」を意味します。
恋人に対する期待と不安の入り混じった感情を表現しているような曲です。
まとめ
今回紹介した曲をまとめておきましょう。
13曲中10曲はアルバム「/04」(スラッシュ・ゼロヨン)か「/05」(スラッシュ・ゼロゴ)に収録されています。
この記事が教授の曲を聴きたいと思った時の参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。