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人間って何だろう2 常識ってなに?

小学校の頃(50年近くも前になる)、恐竜が大好きで図書室に行くと必ず恐竜の図鑑を探して、恐竜をノートに書き写したりしていた。上野の科学博物館に連れて行ってもらって、初めて本物の化石の骨格標本の展示を見たときはその大きさに驚いて、こんなものが本当にこの地球にいたのか!とすごい衝撃を覚えた記憶がある。当時のお気に入りは、やはり恐竜の王様、ティラノサウルスだった。

しかし、その当時科学博物館に展示されていたティラノサウルスの姿は、現在常識となっている姿とは全然違うものだった事をご存じだろうか?
そう、ゴジラと同じ胴長で直立、しっぽを引きずるあのスタイルであったのだ。図書室の図鑑も同じ、背筋をまっすぐに直立していた。そして爬虫類系であったと説明がされていたと思う。

直立型の骨格図(Wikipediaより)


だが、現在は頭としっぽの中心に足があって、背骨は大地と平行で、しっぽは大地に引きずることなく、早く獲物を捕らえるためにうまくバランスを取るために使われていた。しかも、カラフルな羽毛があり、鳥(猛禽類)の仲間だったというのだ! いまの子供たちはT.レックスと呼んでそれが常識だと普通に思っている。。。。

フィールド自然史博物館にて展示されているスー(Wikipediaより)


この事件は恐竜好だった自分にとっては「だまされた!!」と叫びたくなる出来事だった。

これだけではない、当時はそれが常識・当たり前だと思っていたことが今では非常識になっていることがいっぱいある。天動説と地動説、地球は平だ、いや、丸いとか。
自分は見てなかったが、テレビドラマで「非常識にもほどがある」というドラマががまさにそうなのだろう。笑いのタネになっているのである。

だから、いまの常識だって、数年も経つと常識ではなくなっていることがたくさんあるだろう。だから軽々しく「常識でしょ!」なんて言わない方が賢明だろう。

人間社会の変化のスピードと、「その時の常識」がひっくり返されるスピードは相関している。今はSNSの普及によってある人が「Aだ!」といえば、すぐに別の人が「AではなくBだ!」といい、また別の人が「AでもBでもない、Cだ!」とか言って、何が本当なのか、振り回されるだけなので
そんなことはどうでもいいだろうとか思ってしまう。

今回NOTEして分かったことは、自分にとって大切なのは夢中になってノートに描いて楽しんでいた直立・爬虫類系ティラノサウルスであって、T.レックスではないという事だ。そして「常識」は存在(通用)しないという事だ。


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