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小論文対策の学校間格差

家族の推薦入試を体験した一例だけの見聞から言うことですが、小論文主体の難関大学の推薦入試に関しては、その対策のレベルにおいて、高校による差がかなり大きいと思いました。ちょっと無理やりな造語ですが、「推薦入試格差」と言えるかな?と思います。差があると言っても、以下のような状況ですので、ごく一部の高校だけが有利、ということかと思います。

私の家族の一員が推薦入試を受けた大学学部学科では、毎年のように、近くの進学校から狭き門の推薦入試の合格者が出ているようでした。近くにありますから受験者が毎年いるためもあると思います。しかし聞くところによると、その大学学部学科の卒業生がその進学校の先生になっていて、その先生から受験者に、特別な手ほどきをしてもらえるようでした。

私が本に書いたように、難関大学の小論文問題は、その学科の学問分野の知識量が問われていると思います。その学科の卒業生なら十分に知識を持っていて、問題分析も容易で試験の勘所も押さえており、それらを受験生に効率よく伝授できるのだろうと思います。過去問を10年分ぐらいさかのぼりながら、適切な本を紹介され、読んで知識をつけなさいと言われ、テーマについて議論をして知識を深めたりしているようでした。ああ、やっぱりそうか、と思いました。

あとになってそれを知りましたが、そういう指導を高校で受けることができたら、楽だったろうなー、と思います。受けられませんでしたが。推薦入試専門の塾や予備校には、そういうノウハウの蓄積があるのかもしれません。私は知らないですが。

ただでさえ忙しい先生方が、一般受験科目の他に、個別の推薦入試対策までカバーするのは、時間的に難しいと思います。しかしながら、推薦入試の割合が増えている昨今では、個別の推薦入試対策に力を入れることのできる高校の進学実績がよくなっていくのかもしれないと思います。




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