【EDH/統率者】黒茶単の恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォスを組んでみた(後編)
前編はコチラ。
2024年も、年の瀬に向かい始めた。
巷では今週末発売のファウンデーションが注目を集めているが、自分は相変わらず先月から9マナのヴァルガヴォスをオモチャにして遊んでいる。
何故かはわからないが、
自分的には何度も遊びたくなるデッキになってきて、組むのも回すのも楽しい。
多分、自分に合っているんだろうけど、
自分でも何でこんな楽しいのかはよく分からないので、推しポイントを語ってみたいと思う。
まず、今のリストはこんな感じ。
魅力1.マナ加速が楽しい!
今回のデッキのコンセプトは黒単でもあり、茶単でもあり、それの良いとこ取りをする事。
2テーマなのでそれぞれを突き詰めた時ほどのカードは使えないけど、
感覚的には土地をベースにした黒単の持続力と、茶単のマナファクトの瞬発力の両方があるので、強みがズレていて噛み合い、取り回しが簡単という印象をもっている。
感覚的には黒2:無色1くらいの比率なので、
例えば見捨てられた碑などは採用出来ない。
黒単特化系としては、無色マナを出せる土地を入れる関係上、基本沼だったり沼を参照するようなカードは採用しにくくなる。
黒のマナ加速は沼と陰謀団の貴重品室、ヨーグモスの墳墓、アーボーグなど土地要素が中心となり、こちらは最序盤の瞬発力はないけど、持続力がある。
茶単のマナ加速は勿論アーティファクト。
瞬発力があるし、アーティファクト以外でもコジレックの命令やエルドラージの合流点などもマナ加速が捗る。
一旦のゴールは9マナのヴァルガヴォスなので、マナはなんぼあってもよいし、マナ基板が揃った後でも腐りにくいのも好印象。
前回も紹介したが、太陽光変換器のように◇マナも色マナも出るカードを採用して、◇マナ要求のカードを増やしても色事故をしにくいように工夫している。
マイナーカードを見出して自分だけが嬉々として使う、というのはなんか満足度が上がる要因なのだと思う。
・・・しかして、そんな都合のよいマナ基板が本当に成立するのか?というと、今のところ回っている感じはある。
マナファクトを抜きにして、土地が並んだ時に黒と◇マナ両方のトリプルシンボルを2:1くらいで並べたい感じ。6マナなら◇が2つ、9マナなら◇が3つでるイメージ。
基本的には貴重品室のために沼は確保しなければならず、
次点で無色マナも黒マナも出る土地も確保する必要がある。現在は6枚。
ただしタップインだったり使用回数が限られるものは優先度が下がるので入れにくい。
このデッキのマナ基板の特徴となるが、イフニルの死界。
アンタップイン、無色マナが出る、黒マナに回数制限がない、起動型能力があると四拍子揃ったカードで、唯一の欠点は沼ではないくらい。
基本的に、黒茶のマナ基板はイフニルの死界のようなカードを探すような所があり、
現状の使用感だと、反射池と進歩の地平は大体強そう。
無色マナも黒マナも出るカテゴリーで強そうなのはニクスの祭殿、ニクソスと産業の塔が有力候補。
無色マナしか出ない土地は、現在6枚。
マナファクトもあるため依存度は低いが、
ヨーグモスの墳墓、アーボーグがあれば無色マナも黒マナも出る土地になるため、黒マナしか出ない特殊地形よりは優先度が高い。
アンタップインで機能性があるものから選ぶ事になると思う。
黒マナしか出ない特殊地形が最も優先度が低く、アーボーグは別格として基本的には沼より強いか?が基準になる。一長一短であり、結構悩んでいる。
土地枚数は31〜2枚で、今のところそんなに困ってない感じ。
魅力2.小回りが効くのでうまぶれる。
黒単でしか使わないよね、あるいは、茶単でしか使わないよねー、なカードが両方使えるのが楽しい。
例えば黒単だと、インプの悪戯、衰亡の加護。
かたやライフ3点失う本質の散乱、
かたやライフを失う上に、能力にも当たらない稲妻曲げ。
統率者がマルチカラーなら、まず使わないカードなんだけど、ゆえに奇襲性があるし、
衰亡の加護からしか得られない対戦相手の表情は確かに存在する気がする。
無色だと、異界分子の排除、無霊破、歪める嘆きなどが該当する。これらも白っぽいプロテクション付与、青っぽい打ち消し要素をプレイする事が出来る。
いずれも条件付きのリアクションカードであるが、コストも軽くて構えやすく、奇襲性も高くて気に入ってる。
何より単色デッキ専用カードをこんなに沢山使えるのは楽しい。
3.ヴァルガヴォスが頼もしい。
単体性能は流石に強い。
出た瞬間は仕事をしない事だけは弱点だけど、
魔王なんて大概のゲームで1ターン目は後手なので、まぁ仕方がないかなと思っている。
絆魂はライフをリソースにする黒にはとても沁みるし、墓地依存のカードの動きを止めて、使うと墓地に行くスペルも鈍くなる。
つまり、すごくヘイトを買う。
でも魔王だからそれもいっかな、と自分への言い訳に納得できるのでいっかなー、と思える。
ヴァルガヴォスとヘルムで一枚コンボもあるが、記憶の壺、闇取引あたりも充分コンボになってる。
また、最近Xで学んだのだが、
汚れた一撃も1人を倒す一枚コンボだった。
自分も真似しよ、と思って真似している。
魅力4.全員倒すコンボもあるよ!
黒単にも色々コンボの選択肢がありそうだけど、現在は無難にボーラスの城塞・師範の占い独楽・霊気貯蔵機の3枚コンボを搭載している。
1人だけ倒すより、みんな倒した方がネクストゲームを早く始められるので、嗜みとしていいと思うんだけど、
カジュアルにするならここは抜く感じになると思う。
魅力5.エルドラージも使えるよ!
マナ加速が得意なデッキなので、9マナでるなら、そら10マナは出る。
ヴァルガヴォスの唯一の欠点は出た瞬間には何もしない事なのだけど、ウラモグとコジレックあたりがその隙を埋める感じ。
この2枚看板がいるので、ウギンの目まで採用しているけど、サーチ先が2枚しかないので、流石にどうかなー、とは思っている。
ただ、ファウンデーションズで楽しそうな参照先が増えたのでちょっと試してはみたい。
ワームとぐろエンジンの方が偉そうな気はしているが、果たして。
とか書いていたら引いたので入れてる。
あと、まばゆい肉掻きは強い。
マナ加速が更にマナ加速するし、ダメージソースにもなるのでスキがない。
魅力6.単色だから、なんか全力出してもいい気がする。
なんかそんな気がする。
黒はサーチが強いので、バンチュー・デモチューはほぼ太陽の指輪を公開しながら使うけど、いつも高出力が楽しめる。
また、スライサーほど愚直でもない。
全除去や妨害などもあるし、無色のカードも含めて柔軟性があって選択肢の幅が適度に広いのも、丁度良い気がする。
7.ビックマナがそのまま勝ち筋になったりする。
沢山マナが出るため、
瀉血や霰炎の責め苦などが強力な勝ち筋になる。
ヴァルガヴォスがいる状態でX12で霰炎を打ったら、それはもう大変な事になった。
統率者とデッキ構成、両方と相性が良いのが気に入っている。
まとめ
基本的にはカードパワーが高いカードを沢山使っているんだけど、オタクカードやいぶし銀なカードがマナ加速と統率者を中心に上手い事まとまっているような感覚がある。
しばらくは楽しく遊んでいこうかなーと思っている。
また、9マナのヴァルガヴォスは統率者としてはたぶんマイナーな感じで、あんまり情報がない気がしている。
もし同好の方がいらっしゃったら、おすすめのカードやコンセプトを教えて欲しいと思っている。
それではまたどこかで。
おまけ。やむおちカード。
以下、デッキから抜けていったカード達。
虚空の力線
0ターン目に出るといい抑止力になるんだけど、ヴァルガヴォスが出た時にまだこいつが残っていると、どちらの効果で追放するか選ぶのが対戦相手になるらしい事がわかった。
ヘルムとのコンボは魅力的ではあるので難しい所ではあるけど、統率者とのディスシナジーが残念すぎて一旦解雇。
晶洞のゴーレム
統率者が重たいので相性は良く、強いような気はするんだけど流石に悠長な印象。
黄泉帰る悪夢
クリーチャーカードがそんなに無く、比較的大物が多くて3マナ以下が7体しかいないのでやむ落ち。エネルギーが増えるのでマナ基板との相性は良いけど流石に打ちどころが無さそうな印象。
交霊盤
誘発が各ターンの終了ステップなので使い始めるのが遅く、確実な計算が出来ないので解雇。
あわせてスピリットでシナジーありそうな苦難の破棄者も解雇。
デーモンデッキとかに寄せないと流石に使えないかな。
古の館底種
軽減対象が少ないので、流石に黒メダルの方が優先度高い印象。
黒メダル
とか思っていたけど、無色のカードが多めでデッキの半分に影響しないので解雇。
呪いのトーテム像
起動型能力を持つクリーチャーがいなければ採用していたんだけど、真実の解体者、コジレックから大いなる歪みに変えたのでやむ落ち。