【EDH/統率者】相棒ザーダでキャプテン・アメリカを組んで気がついたこと。
微妙に前回の記事
無事に弊宅にもキャップが届いたため、「変な構築してみてぇ!」な欲情が抑えきれずに初回は黎明起こし、ザーダを相棒で指定する構築をしてみた。
相棒はサイドボード枠から出てくる。
EDHで101枚構築は流石に始めての経験だった。
結論としては「雰囲気はあるけどもここまでやるのは流石に微妙でした」という話と、一応一晩遊んでみてキャップの特性のようなものに気がついたので、ごく簡単にメモ。
早速リストをどうぞ。(晴れる屋さん、いつもありがとう。)
コンセプト
キャプテン・アメリカはヒーロー物の代表格のようなものだが、
実は”相棒ものである”という特徴がある。アメコミ界隈では「サイドキック」というらしいのだが、
スティーブの傍らにはバッキーがいて、ファルコン&ウィンター・ソルジャーも相棒になっていく話だったりする。
その友情の織りなすドラマというのも、またキャプテン・アメリカの魅力の一つだと思っている。
MTGの統率者には、共闘やコンパニオンという、相棒枠を指定する概念がある。キャップは当然統率者だとして、やっぱり相棒は指定したい。
黎明起こし、ザーダなる人間ですらない生き物をして相棒というのも心苦しいのだけど、でも構築欲は満たされる。
この構築にするメリットは、様式美を得られる。
・・・だけではなく、
キャプテン・アメリカとザーダは玄武岩のモノリスなどのマナファクトと、なんかの装備品の4枚コンボを形成できる。
装備品は当然すぐ出てくるので、手札的には無限コンボのオープンリーチを常にしている、という実用美を兼ね備えているんだ(目が泳ぐ)
問題点
当然、そんな超強力(?)コンセプトにはデメリットがあり、デッキにいれるパーマネントが起動型能力を持っていることが求められる。
何が起きるかというと、まず統率者ド定番のカードの退去を余儀なくされる。
例えばラガバン、エスパーの歩哨、堂々たる撤廃者、リスティックの研究、神秘的負荷、息詰まる徴税。このあたりが使えない。玄武岩のモノリスを使っているのにブライスハートの指輪も使えない。
また、装備品デッキの定番も使えない。純鋼の聖騎士、上級建設官スラムに起動型能力なんてないため、ドローエンジンが使えない上に、一緒に届いたシガルダの助けも謎に使えない。ザーダよりはるかに軽くて優秀な訓練場も使えない。
更に、土地のくせに起動型能力を持たないウルザの物語も搭載できない。
定番のドローエンジンが軒並み封印されるとなると手札の枯渇感は割と半端ない感じになるため、ドローエンジンやユーティリティ要素を補完するために代用品を探す、という感じの構築になる。
なかなかに辛い時間ではある。
ある種、ド定番カードはヘイトが高いカードでもあるため、そういったカードはないんですよぉ~、という説明はできるものの、無限コンボのオープンリーチ感がヘイトを高めて相殺している、という構図になっている。
何なら警戒させる効用のほうが高いかもしれん。世渡りとは難しいものだ。
キャップを回してみた感想
相棒ザーダ構築について
まず、当然ながらザーダを相棒領域から手札に呼ぶためには無色3マナかかるため、動きがもっさりとしている。
ぐだった時とか、強い瞬間にはとことん強いんだけど、
その3マナは奇しくもキャップの起動型能力のマナ・コストと同じであるため、ザーダを呼ぶか除去を構えるかの二択を選べる状況になっている、ということになる。
プレイングが結構難しくなるなぁ、ということは率直に思った。
また、もし相棒ザーダの構築を突き詰めるのなら、魔力の櫃とか厳かなモノリスも入れたほうがいいとも思った。
モノリスは当たり枠が増える話だし、櫃もさっさとザーダを引き込みたいなら悪い選択肢ではなく、キャップの起動マナを構えやすくなる。
コンセプトはそんなに外れてはいない気もするので、乗り手や構築によっては伸びるかも、という気もする。
統率者としてのキャプテン・アメリカについて
キャップが出るまでは3色を事故なく揃えたいのに、
キャップが出てからは無色でいいから3マナを立たせて構えたい、
というのが基本的な考え方になるということが分かった。
そのため、デッキリストで採用しているような一時的なマナ加速、具体的には猿人の指導霊や睡蓮の花びらはキャップの要求するマナ基盤と相性が悪いと思った。
一方で、玄武岩のモノリスが立っていると3点くらいの除去を飛ばせるということなので、打ち消し呪文を構えるようにも見えるし、土地が起きていても十分に強い。
厳かなモノリスはコンボ要員にもなるのでもちろんだけど、魔力の櫃も普通に強そう。
なので、キャップ登場前には色マナが揃っていて、キャップ登場後はマナが伸びていて欲しい感じになるため、友なる石や、タリスマンの優先度が高い統率者かも・・・と思っている。
構えているほうが強い、あるいは強そうに見える時間が長いので、5マナの石切りの巨人は相性悪そう。バーランは強そうだったけど、そのあたりがギリギリかなぁ・・・。という感触。
おすすめのカード
色も多いので、色の定番&装備品デッキの定番カードを中心に素直に組んでいくのが自然に良いデッキになるんじゃね?と思っている。
そのため、キャップ固有のおすすめカードとなると訓練場、ザーダとかなんだけど、個人的にはこのカードの組み合わせがおすすめ。
環境や相手によるとは思うんだけど、概ねみんなが想像するのはソープロとかなので、仕込んでおくと奇襲効果が高い。安易なフルアタックを美味しく刈り取ることができる。
最後にタイマン勝負になって相手のフルアタを漂着でかわして、一人戦場をキャップが駆け抜ける。
なかなかにエンドゲームみのある景観が広がるので、脳内で好きなBGMをかけると多幸感をより得られることだろう。
最後の賭けなんて打った日には、脳内BGMはマックスボリューム。もう大変だ。
・・・で、相棒どこいった?って話なんだけど、相棒がデッキから駆けつけたのなら装備品フリスビー大会ができるし、相棒がいなくても、それならそれでキャップがかっこいい場面はいかようにでも演出できる。かもしれない。
いずれにせよ、面白い統率者なので、しばらくは遊んでみようと思っている。
今日はそんなところで。